過去ログ - 古風な愛 【原著:星新一 ・ ごちうさ訳】
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◆n0ZM40SC3M
[sage saga]
2016/10/29(土) 18:34:25.04 ID:MgkQzc3L0
香風智乃は美しい少女だった。
少女といっても、初夏の樹のようにはつらつとした感じではなかった。
月の光で虹ができるものなら、それに似ているといえよう。
どことなくすがすがしく上品で、そして清らかだった。
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◆n0ZM40SC3M
[sage saga]
2016/10/29(土) 18:34:57.89 ID:MgkQzc3L0
私がはじめてチノちゃんに会ったのは、まだ少し寒い春のころ、彼女の実家であり喫茶店のラビットハウスでだった。
家の玄関ではなく喫茶店に入ると、出迎えてくれたのが彼女だった。
「いらっしゃいませ」
以下略
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