過去ログ - 蓮実「いっぱいの好きを、あなたともっともっと」
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14:名無しNIPPER
2016/10/31(月) 00:12:37.56 ID:9YNSsllm0



母が好きだ。

小さい頃から私を可愛がってくれたし、母には華があった。

年を経て、母の魅力のそれは、彼女が愛してやまないアイドルによるものだと教えられた。



母が夢中になった80年代前後のアイドル。

それはまさに華やかさの象徴だったのだそうで。



「今より少しだけおおらかで、それでもいろいろあったあの頃、あの時代に、ブラウン管の向こうに映る姿が憧れそのものだったの」



母が目をキラキラさせて語るそんなお話を、幼い頃から私は教えられて育ってきた。

母がかつてアイドルに憧れを抱いたように、

私は母に憧れたし、私もアイドルに憧れを抱いていた。



母の部屋には、

昔集めたものが今も大切に残されている。

いつからか、母の部屋に入って、

彼女が愛した世界を、

彼女が夢中になった人々を、

知り、感じること。

それが私の楽しみになった。



はっきり口には出さないが、きっと母自身、

若い頃はアイドルになりたかったのだろう。



彼女もきっと、あのアイドルやあのスターの真似をして、

おもちゃのマイクを片手に、

部屋で歌っていたことだろう。

少し前の私がそうであったように。



アイドルが好きだ。

それはいつの時代も、輝きそのものだと私は思っている。

流行り廃れはあったとしても、決して失われない大切な何かが、そこにあると思う。





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