103: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 20:57:18.21 ID:AMbHPfJro
善子「…」カタカタ
善子「…はぁ、なるほどね」
善子「千歌さ…、って、いないし」
104: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 21:03:41.87 ID:AMbHPfJro
千歌「ただでパソコン見てもらうのもって思ってお礼買ってきたんだ」
善子「電話かけてくるなりいきなり『パソコンが壊れた!』なんて言うからびっくりしたわよ…」
千歌「パソコンには詳しくないもので…」
105: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 21:09:37.78 ID:AMbHPfJro
千歌「あ、そうだ。これあげるね」スッ
善子「ありがと。ちょうど喉が渇いてたのよね」
善子「…」ゴクッ
106: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 21:14:42.33 ID:AMbHPfJro
千歌「静岡の子なのにみかんが苦手なんて珍しいね〜、って言った気がする!」
善子「言った気がする、じゃなくて言ったのよ!」
千歌「こんなに美味しいのに…」
107: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 21:23:31.23 ID:AMbHPfJro
千歌「はぁ、せっかく善子ちゃんのためにみかんジュース買ってきたのに飲んでくれないし」
善子「それはあなたが」
千歌「せめて苦手な理由くらいは教えて欲しいなぁ…、はぁ…」チラッ
108: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 21:27:45.66 ID:AMbHPfJro
千歌「それで、どんな理由なの?」
善子「…笑わない?」
千歌「大丈夫大丈夫!」
109: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 21:37:34.83 ID:AMbHPfJro
千歌「善子ちゃんがみかん苦手なのはそんな理由があったんだね」
善子「だからヨハネよ!」
善子「Aqoursに入る前は堕天使ヨハネ、とかヨハネちゃん、とか呼んでくれたのに…」
110: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 21:41:58.53 ID:AMbHPfJro
千歌「大好きなものから目を背けるのってとってもつらいよね」
千歌「誰からも受け入れられなくて、でもどうしようもなく大好きで」
千歌「だから、私たちが受け入れてあげようって思ったんだ」
111: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 21:47:50.14 ID:AMbHPfJro
千歌「それにね」
善子「…なぁに?」
千歌「普通じゃいたくないって気持ち、私もすっごくわかるんだ」ニコッ
112: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 21:54:38.79 ID:AMbHPfJro
善子「ていうかね、言わせてもらうけど!」
善子「千歌さんは全然普通なんかじゃないから!!」
千歌「えっ、私って…変…!?」
113: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 21:58:54.29 ID:AMbHPfJro
善子「自分の好きを迷わず見せることって、そうやって教えてくれたのは千歌さんでしょ?」
千歌「善子ちゃん…」
善子「それに、街中で散々人を追っかけ回しといてよくも自分が普通だなんて言えたものね」
114: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 22:02:09.28 ID:AMbHPfJro
善子「ちょっ、離れなさいよぉ!!」
千歌「えへへっ、やーだ!」
千歌「そんなふうに思ってくれてたなんて嬉しいなっ!」
115: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 22:08:04.05 ID:AMbHPfJro
善子「それだけキラキラしてる千歌さんだから、みんな千歌さんがAqoursのリーダーに相応しいって思ってるのよ」
善子「言い出しっぺだからだとか知らないけど、千歌さんがAqoursのリーダーなのだってちゃんと理由があるんだからね」
善子「…ていうか、こんな恥ずかしいこと言わせるんじゃないわよ…」ボソッ
116: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 22:13:58.85 ID:AMbHPfJro
善子「ダイスキだったらダイジョウブ!、なんでしょ?」
善子「好きなことやってるんなら、堂々と胸を張りなさいよ」
善子「私は千歌さん達からそれを教えてもらったけど?」
117: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 22:19:31.15 ID:AMbHPfJro
千歌「でも、ダイスキだったらダイジョウブ!って」
善子「それは…」
千歌「それは?」
118: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 22:24:33.44 ID:AMbHPfJro
千歌「私たちの活動で、色んな人が繋がっていく」
千歌「なんだか、とってもすごいことだと思わない!?」
善子「ふふっ、そうかもね」
119: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 22:33:50.02 ID:AMbHPfJro
『最終下校時刻となりました』
『校内に残っている生徒は速やかに下校してください』
善子「わっ、もうこんな時間!」
120: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2016/12/06(火) 22:37:15.70 ID:AMbHPfJro
自称普通怪獣とちかちーと、自ら普通じゃなくなろうとした善子のお話でした。
自身が普通であると思い込んでいる自称普通怪獣と、自身が普通であることを決して認めない自称堕天使のCPはもっと流行っていいと思います。
というわけで本日の更新はここまで。
121:名無しNIPPER[sage]
2016/12/07(水) 01:17:56.49 ID:NxaWidGSO
乙よしこ
122:名無しNIPPER[sage]
2016/12/07(水) 05:12:27.65 ID:oy6S/8nVo
乙です
千歌ちゃんの笑顔ってすごく素敵ですよね
i.imgur.com
123:名無しNIPPER[sage]
2016/12/20(火) 21:54:05.05 ID:qKHac9xMo
続きまだかな?
123Res/57.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。