過去ログ - モバP「カミさんと英語禁止ボウリング」
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1: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:28:38.94 ID:s1UxChvNo
モバP「旧姓、神谷奈緒」
ex14.vip2ch.com

の続きのような色々吹っ切れた何かです。

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2: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:29:28.63 ID:s1UxChvNo

 ガコーン! 俺の右手から放たれたボールが10本まとめてピンを吹き飛ばす。

「うっし! ストライク!」

以下略



3: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:30:23.02 ID:s1UxChvNo

「やーいやーい!」

「って奈緒。さっきの台詞もっかい言ってみ?」

以下略



4: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:31:34.11 ID:s1UxChvNo

ことの発端は昨日の夜のことだった。

「なー、明日仕事休みだったっけ?」

以下略



5: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:32:43.90 ID:s1UxChvNo

「ボウリングの無料券貰ったんだ。ほら、駅の方にあるボウリング場の」

「ああ、あそこか」

以下略



6: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:33:17.99 ID:s1UxChvNo

 ガコーン! とピンが倒れる音がホールに響く。俺たち以外にも無料券を持っていた客がいたのか、中々の盛況っぷりだ。

「久しぶりだなー、ボウリング。なぁ、勝負しようぜ勝負。負けたほうはジュースおごるってことで」

以下略



7: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:34:22.48 ID:s1UxChvNo

「もちろん命令は絶対な。思いっきり恥ずかしい命令してやる」

 昨日カミさんがボウリングに行こうと言った時から、俺は準備していたのだ。プロデューサーとして、夫として奈緒の恥ずかしがるツボはちゃーんと抑えている。

以下略



8: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:35:33.96 ID:s1UxChvNo

 英語やカタカナというのは日常的に口に出すもので意識して言わないようにしても出てくるものだし、ボウリング場なんてあちこちに英語がある。ボールでピンを全部倒してストライク、外せばガター……。

 カミさんで遊びたい一心で提案したのはいいものの、油断をしようものならあっという間に命令されてしまうだろう。

以下略



9: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:36:08.36 ID:s1UxChvNo

「そらっ! ってありゃ?」

 大見得を切ってはみたものの、ボウリングなんていつぶりだろうか。投げたボールはレーンを斜めに転がっていき溝へと吸い込まれていく。

以下略



10: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:36:47.97 ID:s1UxChvNo

 言われてカミさんは気付いたのか慌てて口を両手で隠す。そんなことしても言ってしまった事実は隠れないぞ。

「くそー、油断してた……どう呼べばいいんだよあれ。溝落ちって言えばいいのか? それじゃあ鳩の尾って書いた鳩尾になるよな……って待てよ、あたしはちゃんと聞いたぞ!?」

以下略



11:訂正:>>6 ペナルティポイントがたまって、それが5個たまると〜 ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:39:55.19 ID:s1UxChvNo

「あっと2回! そーれあっと2回!」

「だー! はやし立てるなー! さっさと投げろー!」

以下略



12:訂正:>>6 ペナルティポイントがたまって、それが5個たまると〜 ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:41:21.67 ID:s1UxChvNo
 今回のメインイベントはカミさんで遊びつくしたいというのがあるのでスコアはさほど重要なものでもないが、やはり年上の旦那様としてはこういうところでもイニシアチブを取りたいものでして。

「あたしを煽ろうとするからそうなるんだよーだ。まっ、見ててよ。見事……全倒ししてみせるから。どりゃっ!」

 そう言ってカミさんは綺麗なフォームでボールを放つ。まっすぐ転がったボールはピンを心地いい音を立てて倒すも、7番と10番……一番後ろの両サイドが無事という厄介な残り方をしてしまう。たしかこれ、スネークアイとか言われる奴だ。
以下略



13: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:42:26.02 ID:s1UxChvNo

「今そっちも言った! ゲームって言った! ってあたしも言ったー!?」

 これで俺は3ペナ、カミさんは一気に8ペナ。つまり……。

以下略



14: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:43:18.37 ID:s1UxChvNo

「さーて、どうしようかなー。2回分あるからきっついおしおきしようかなー?」

「ほんとお願いだから! 一応あたしにも世間体があるんだから! 対魔忍の真似しろとかそう言うのやめてよ!」

以下略



15: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:44:35.45 ID:s1UxChvNo

「あっ、戻ってきた。どこいってたんだよ」

「ああ、罰遊戯の準備をしててな」

以下略



16: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:45:16.38 ID:s1UxChvNo

「つーかいつの間に用意したんだよこれ! クローゼットの中から出したのか!?」

「はい。英語使ったー、13回」

以下略



17: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:46:30.36 ID:s1UxChvNo

「くぅ……そこまでしてあたしを辱めたいのか旦那様は」

「おうとも!」

以下略



18: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:47:27.09 ID:s1UxChvNo

「な、なぁ……本当に着なきゃダメか? あたし、もう25歳だぞ? 四捨五入したら30なんだけど……いや、でもあの人今でも着てるしなぁ」

 最後にボソッと付け加えたのを聞き逃さなかったぞ。今もなお17歳を貫くあの人のことでも思い出したんだろうな。

以下略



19: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2016/11/03(木) 21:48:37.13 ID:s1UxChvNo

「おお……」

「き、着たぞ……これで文句ないだろ」

以下略



20: ◆XUWJiU1Fxs[saga]
2016/11/03(木) 21:49:32.93 ID:s1UxChvNo


「おお……」

「き、着たぞ……これで文句ないだろ」
以下略



21: ◆XUWJiU1Fxs[saga]
2016/11/03(木) 21:50:23.64 ID:s1UxChvNo

「ってあれ? 今さっき、言ったよな?」

「ん?」

以下略



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