過去ログ - 京子「忘れられないキスが欲しい」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/04(金) 20:42:36.24 ID:MnhhpV2E0
結衣は私の予想のさらに上を行く行動を見せた。

その場で跪き、あぐらをかく私と目線を同じ高さにしたかと思うと、膝と手を動かしてゆっくりと私に詰め寄ってきたのだ。

さすがの私もこれには驚き、気づいた時にはあぐらを崩して後ろへと下がっていた。

……が、とん、と音がしたと思うと、その先にある壁によって行動は阻まれ、私はとうとう、結衣に追い詰められてしまった。




「……」




私の頬に、結衣の白くて細長い指が触れ、二つの目がじっと私を見つめた。

結衣の指は頬を上から下へと伝っていく。
それがどうしようもなくむず痒くて、自然と頬がきゅっとなり、目が薄目になってしまう。




私の視界は、独占されてしまったと言ってもいいくらい、結衣しか見えない。それほどまでに、結衣は顔を近づけていた。

こんな風に見つめられるのは久しぶりだ。最近だと、私が結衣に顔を近づけたりはしたけれど、自分がするのとされるのとでは全くわけが違う。

……ああ、そうか。きっとこれは何かの冗談で、あと少し経てば、結衣はにやって笑って「なーんてな」って言ってくるんでしょ?名探偵歳納京子ちゃんの目はごまかせないぞ。まったく、結衣ってば女たらしだなあ。後で私をどぎまぎさせたお詫びとしてラムレーズンを……




「ちゃんとこっち見て」くいっ




「ひうっ……!?」




……いっ、いきなり顎クイするだなんて卑怯だ。思わず変な声が出ちゃったじゃないか。

しかも、これだと視線が固定されるから、顔を背けることもできないし……


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