過去ログ - 桃子「お兄ちゃんの大切な人の誕生日」
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名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:21:24.65 ID:x45ofXML0
「買い物?」
「そう。 一人じゃなかなか選べなくてな」
お兄ちゃんの頼み。
以下略
3
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:22:34.60 ID:x45ofXML0
「聞きたいのか? 実はな……」
そう言ってお兄ちゃんは誰もいないのに、声を落として桃子の耳元でそっと教えてくれた。
この時ほど後悔した瞬間は今後来ないかも。
以下略
4
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:23:08.83 ID:x45ofXML0
「俺の大事な人さ」
「あっ、言っておくけどお袋とか妹とかじゃないぞ」
わずかばかりの逃げ道をお兄ちゃんは潰してくる。
以下略
5
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:24:24.96 ID:x45ofXML0
「桃子? おーい桃子?」
「へっ?」
「大丈夫か? ぼーっとしてたけれど」
以下略
6
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:25:17.66 ID:x45ofXML0
正直良い気はしなかった。
だけど、お兄ちゃんが桃子を「頼ってくれた」
……だから。
以下略
7
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:26:34.86 ID:x45ofXML0
そして、お兄ちゃんの仕事がひと段落つけて、桃子とお兄ちゃんは事務所の近くのお店へと繰り出した。
「で、お兄ちゃん。 なんか目星みたいなのはついてるの?」
「いーや、全然。 だって女の子ってなに贈ったら喜ぶか分からなくてなぁ。 そのためにお前を呼んだんだし」
以下略
8
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:27:24.26 ID:x45ofXML0
「……ぎゅっと抱きしめるの。 離してって言われても、離さないで。 そして耳元で言うの。『生まれてきてくれてありがとう』って」
「お前はそれをされたら嬉しいのか?」
「……うん。 嬉しい」
以下略
9
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:28:09.60 ID:x45ofXML0
いいの?
お兄ちゃんが行っちゃうよ?
明日には結果が分かるってことは今から会いに行くってことだよ?
以下略
10
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:28:59.84 ID:x45ofXML0
「桃子ちゃん、朝だよ」
望まなくても次の日ってのは来るもので。
いつも通り、おばあちゃんが桃子を起こしに来た。
以下略
11
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:29:51.54 ID:x45ofXML0
「よう。 珍しいな、遅刻ギリギリだ」
「……ちょっと寝坊しちゃって」
「そうか、なんか気になることでもあったのか?」
以下略
12
:
名無しNIPPER
2016/11/06(日) 00:30:40.23 ID:x45ofXML0
お読みいただいてありがとうございます。
桃子、お誕生日おめでとう。
これからもよろしくね。
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