過去ログ - 藍子「少女は戦乙女を目指す」
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12: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:21:41.45 ID:i56WKjGq0

「それでいいんです。同じようなことを後からやる以上差別化は必要ですから。
 まったく、なんで社長も乗り気になってるんですか……部長は銀河アイドル伝説ってどんな冗談ですか……
 今からどこまでオファーが飛んでいくか怖くて仕方がないのに……」

 ありすちゃんは知らないところで苦労しているみたい。
 リーダーって大変だなぁ。

「ありすちゃん、愚痴くらいなら聞いてあげるからね?」

「本っ当にありがとうございます。
 男性は宇宙とロボットにロマンを感じるというのは本当のようですね。
 いい歳の大人があそこまで暴走しているのは初めて見ました」

「となると、私のプロデューサーさんには話さない方がいいよね」

「やめておいてください。喜んで輪の中に突撃していくタイプじゃないですか。
 もしかしたら裏ではもう加わっているのかもしれませんし」

「その可能性は……あるなぁ……」

 否定できないところが、プロデューサーさんを端的に表している。
 いろいろと凝ったものを考えるのが好きみたいだから、嬉々として設定を加えていく姿が目に浮かぶ。

「ちょっと問い詰めておこうか?」

「それはいいですね。藍子さんには弱そうですし」

「そうかなぁ?」

「……まぁいいです。なんなら、卯月さんと美穂さんを加えてもいいですよ?」

「それなら確実かも。ちょっと締め上げてみるね」

「お願いします。私の方でも軌道修正を試みてみます」

 プロデューサーさんはこういう隠し事をするの苦手だから、簡単に喋ってくれそう。
 それはそれとして。

「こういう設定を考えるのって、ありすちゃんも好きだと思ったんだけど。
 読んでてそれっぽいところもあったし」

「何を言ってるんですか?」

 私の疑問はありすちゃんに即座に切り捨てられた。

「確かにあまりに辻褄の合わない設定を放置しておくのは嫌だったので修正は加えましたよ。でも、それは回転や宇宙線みたいな適当な万能エネルギーでなんでも解決しようとするインフレが大好きな人達が悪いのであって、こういったSFでは最低限舞台となる世界の中で理屈を通すことは大切だと思うんです聞いてますかだからその生温かい目をやめてください不愉快です!」

 ……語るに落ちるって、きっとこういうことなんだろうなぁ。


……………
………




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