1:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 22:22:23.89 ID:E325IWUR0
ピンポーン、とチャイムの音が響き、指が離れるよりも早くに扉が開いた。
うわっはやっ!
えへ、待ちきれなくてさぁ。
扉の隙間から顔を出した唯先輩は、眉尻を下げながらそう言った。
梓「おおげさですね。別の人だったらどうするつもりだったんです?」
唯「わかるよぉ、あずにゃんのことなら」
梓「はいはい」
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2:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 22:23:12.02 ID:E325IWUR0
また適当なこと言って。
わたしが呆れたように言うと、唯先輩は不満そうに唇を尖らせて、わかるよぉあずにゃんのことなら、と同じ言葉を繰り返す。
ま、とにかくはいってはいって〜。
表情をくるりと変えた唯先輩は、うれしそうに手招きをしながらわたしの買い物袋をうけとり、跳ねるようにして階段を登っていった。
おじゃまします、とちいさく呟き、靴を脱いであとへ続く。
3:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 22:23:57.73 ID:E325IWUR0
唯「言うの忘れてた」
梓「?」
振り向いた唯先輩の頬が赤い。
4:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 22:24:26.15 ID:E325IWUR0
今日ははじめての、おとまり。
唯先輩の家には、ご両親も、憂もいません。先輩たちも泊まりにはきません。
そう、ふたりっきりの…おとまりです……。
5:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 22:25:13.18 ID:E325IWUR0
唯先輩の家に来るのはもちろんこれがはじめてじゃない。
友達の家、かつ部活の先輩の家、ということもあって、今までだってなんどもこの家にやってきたことはある。
でも大抵は部活の先輩たちといっしょだったり、憂がいたりするから、ここで唯先輩とふたりきりになるのは、これがはじめての経験だ。
しかもこれから明日の朝までずっと一緒。正真正銘これがはじめて…はじめての経験…
6:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 22:26:32.53 ID:E325IWUR0
唯「あずにゃん、どうしたの? すごいよ汗、暖房きつかった?」
梓「はっ! …いえ! そーゆーことではっ」ブンブン
唯「それならよかったー、暑かったら勝手に温度調整していいからね。とりあえずそのへんに座っててよ、今からわたしが腕によりをかけて晩ごはんつくっちゃうから!」フンス!
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