75:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:50:40.30 ID:E325IWUR0
梓「……わたし、帰らないからね。憂と一緒にそこのコンビニに行って、おかしとホットミルクティー買うまでは」
憂「じゃあ、コンビニまで一緒にいくよ。そのあとはひとりで帰って」
梓「ヤダ」
76:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:51:17.98 ID:E325IWUR0
梓「ヤなの…憂がわたしのこと…わたしと唯先輩のことにちゃんと納得してくれてないのが、すっごくヤなの。
だから……勝つとか負けるとか…そういう風に言うのは違うかもだけど…ちゃんと認めてもらいたい」
憂「…………」
77:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:51:51.83 ID:E325IWUR0
憂「そんなの…無理だよ。もしかしたらわたし、一生しぬまでおねえちゃんと梓ちゃんのこと、認めないかもしれないよ?」
梓「うぅ…いっしょうかぁ…思ってた以上にきびしいね……ハハ。でもそれくらいのほうが、憂っぽいかも」
憂「わたしっぽいって?」
78:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:52:24.25 ID:E325IWUR0
憂「梓ちゃんって、」
梓「?」
憂「思ってたよりバカだね」クス
79:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:52:53.67 ID:E325IWUR0
汗、かいちゃったね。
と、静かに玄関の扉を閉めながら憂が言った。
憂「いっしょにシャワー、浴びよっか?」
80:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:54:17.57 ID:E325IWUR0
憂「…なんか眠くなってきた」
梓「…わたしも」
憂「今寝て、いつもの時間に起きれるかな……」
81:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:54:59.43 ID:E325IWUR0
ねえ。
……。
ねえ、あずさちゃん。
82:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:55:54.62 ID:E325IWUR0
もうちょっとの間だけ、お姉ちゃんと一緒にいさせて。
…そんなの、わたしが許可するようなことじゃないよ。
…ううん。梓ちゃんに認めてほしいの。
83:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:56:21.79 ID:E325IWUR0
…
84:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:57:17.70 ID:E325IWUR0
ちょこん、とわたしの隣に腰掛けた唯先輩が、“まちかど情報室”に熱心な視線を向けている。
唯先輩はもうすでに制服に着替えており、前のめりの姿勢で液晶画面にかじりついていた。どれだけ夢中なんですか。
痛んでしまった包丁を研ぐなら…うんぬん。アナウンサーの説明に集中した様子の唯先輩がうんうんと頷く。内容、わかってるんだろうか。
85:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:57:48.85 ID:E325IWUR0
頬を両手に乗せた唯先輩の視線は変わらずテレビに釘付けだ。
わたしもつられてテレビに視線を向けてみる。…どうにも興味を持てない。わたしの生活に必要性を感じないのだ。別にいいじゃん。痛んだら新しいの買えばいいのに。
いやでも…簡単にほいほい買い換えるのってどうなんだろう。昔からつかってるものを大切に…番組内容から離れてそう思っているうちにうつらうつらとしはじめて、ガッと肩を掴まれた。
唯「あずにゃんおはよ」
86:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:58:16.51 ID:E325IWUR0
梓「……起きてたんですね」
唯「ううん。正確に言うと寝てない」
梓「……眠くないんですか」
87:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:59:06.64 ID:E325IWUR0
唯「ほらほら、ご飯たべよ」
リビングにはトーストの焼ける香ばしい匂いが漂っている。
唯先輩はわたしを両脇から抱えるように持ち上げて立ち上がらせると、ズルズル引きずるようにしてテーブルまで連れていく。
テーブルには少し黄身の崩れた目玉焼きに、片側が黒くこげたウインナー、半分にカットされた食パン、忘れちゃいけない昨日のカレー。
88:けいおんSS[sage saga]
2016/11/11(金) 00:01:34.78 ID:cXAjZHHc0
梓「………」モグモグ
唯「………」モグモグ
梓「………」モグモグ
89:けいおんSS[sage saga]
2016/11/11(金) 00:02:05.82 ID:cXAjZHHc0
梓「憂のこと、好きですか?」
唯「あったりまえじゃん」
唯先輩は勝ち誇ったようにピースを作り、歯をむき出しにして笑った。歯と歯の間に、ウインナーの切れ端が挟まっているの見えた。
90:けいおんSS[sage saga]
2016/11/11(金) 00:03:21.08 ID:cXAjZHHc0
梓「唯先輩、もうちょっとしたら誕生日ですよね」
唯「そだよー」
梓「ウチ…来ませんか?」
91:けいおんSS[sage saga]
2016/11/11(金) 00:03:50.06 ID:cXAjZHHc0
梓「三人で、お祝いしたいんです」
唯先輩は紅茶に口をつけ、ちょっとだけ啜ってからニッコリと笑い、頷いた。
唯「ゆっくり、進んでいったらいいんだよね、わたしたち」
92:けいおんSS[sage saga]
2016/11/11(金) 00:04:33.66 ID:cXAjZHHc0
梓「すみません、やっぱ紅茶、結構です」
唯「えっ、どうして?」
梓「これ、飲みます」
93:名無しNIPPER[sage]
2016/11/11(金) 00:11:52.05 ID:qeS0cAc5o
あずにゃん誕生日おめでとう
94:名無しNIPPER[sage]
2016/11/12(土) 13:51:06.17 ID:YO71B4GOo
おつおつ
95:名無しNIPPER[sage]
2016/11/18(金) 09:35:21.03 ID:alzrK3aGO
おつ
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