61:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:24:43.60 ID:E325IWUR0
梓「…唯先輩は?」
憂「おねえちゃん? 自分の部屋で寝てるんじゃないかな」
ベッドの横、フローリングの上に布団が敷かれている。
62:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:25:20.11 ID:E325IWUR0
憂「…………………」
63:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:25:52.26 ID:E325IWUR0
憂「ねぇ、梓ちゃん」
梓「……なに」ポチポチ
憂「あっ、いいよ。返事打ち終わってからで」
64:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:26:22.83 ID:E325IWUR0
憂「…あのさ」
梓「…どしたの」
憂「嫌いになった? わたしのこと」
65:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:28:14.18 ID:E325IWUR0
憂「なるよねー、あれだけおねえちゃんとのこと露骨にジャマしたんだもんねー。いまさらなに言ってんの?ってかんじかぁー」
梓「いや…べつに…そんなことないけど…」
憂「うそ」
66:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:29:59.12 ID:E325IWUR0
梓「そんなの当たり前じゃん。だってわたし…唯先輩と……」
憂「まぁね。それはそうだね」
梓「うっ…わかっててもはっきり言われるとツライね…」アハハ
67:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:32:21.17 ID:E325IWUR0
憂「子供の頃からずっと一緒にいてさ、どんなときもそばにいて、とってもたのしくて、しあわせなのに、
ずっとこのままでいたい、って思ってるのに、いつか別々になっちゃうのが“普通”なんてね」
一段下のところで身体を横たえた憂の表情はわからない。
暗闇にひとつひとつ言葉が浮かんでは、消えていく。
68:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:34:46.45 ID:E325IWUR0
憂「当たり前のことなんだよ。普通のことなの。
いつかおねえちゃんにわたし以外に好きな人ができるなんて。
むしろおめでたいことなんだよ。わかってるんだ。
それが梓ちゃんで、わたし、すごくうれしい。ううん。うそじゃない、うそじゃないよ。本当だよ? ほんとうのほんとう。
69:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:43:00.06 ID:E325IWUR0
寝ちゃったのかな。
わたしは、というとすっかり目が冴えてしまって(さっきまで寝てたせいもあるかもしれない)、ちっとも寝付けやしなかった。
70:けいおんSS[sage saga]
2016/11/10(木) 23:43:32.41 ID:E325IWUR0
窓の外からはりんりんと、虫の音が聴こえる。
額を流れる汗を拭う。前髪が張り付いて気色悪い。
瞼を閉じた憂は、静かに寝息を立てていた。
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