過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
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15:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:51:27.28 ID:YOv8t40L0

「自分達はそんなつもりはなかった、ってよ。笑っちまうよな。小さなガキを人殺しだ、死んじまえだって散々罵っておいてこれだ」

自分の分のコーヒーを淹れると、惣治郎は暁の隣に腰掛ける。

「今度はあいつらが世間からのレッテルに怯える番だ。正直いい気味だな」

開き直ったように、晴れ晴れとした顔で惣治郎はコーヒーを啜る。

「増々双葉をあいつらに渡す訳にはいかねぇなって決心が固まったよ」


これが子供を守ってきた自信と子供を守り続ける覚悟を決めた父親の横顔なのだろうか。
惣治郎の横顔に暁は少しだけ双葉に嫉妬する。
自分の父親はこんな風に子どもを守るために戦う覚悟を見せてはくれなかった。

「双葉だって惣治郎さん以外のところに行くつもりなんて無いですよ」

「そう、だな。ハッキリと言われると照れくさいが」

「自信を持ってくださいよお父さん」

「お義父さんは止めろ。まだ早い」


心底嫌そうな顔に、暁は小さく笑う。

年不相応な少年の笑みに惣治郎は所在無さげに頭を掻く。




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