過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
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16:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:54:16.63 ID:YOv8t40L0

「……で、何思いつめた顔してるんだ、朝から」

「わかりますか?」

「わかりやすすぎるだろ」

「何考えてるのかわからないって言われるんですけどね」

「そりゃお前くらいの年にしちゃそうだろうがよ、俺から見ればあの金髪と変わらんよ。ポーカーフェイス気取るには十年早い」

竜司と似たようなものだと言われると悔しいと反発心が沸くが、自分とは重ねてきた人生経験が違い過ぎる。
何より、自分が守りたいと思う少女を守り続けてきた男なのだ、今の自分が敵うはずもない。

「言いたくないなら言わなくていい。だが、お前の顔はそんなことはなさそうだがな」

微かに息を呑むと、戒斗は残り少ないカップのコーヒーに視線を落とす。
幾ばくかの逡巡、それは果たして何秒だったのか、何分だったのか。
秒針が時を刻む音が店内に沁み渡る。
惣治郎は先を急かすのでもなく、残り少ないコーヒーをちびりちびりと舐めるように啜る。


「今日、出頭します」


それだけを口にした。



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