過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
↓
1-
覧
板
20
37
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/12(土) 06:07:38.80 ID:H7UNpSmB0
嬉しい言葉だった。
報われる言葉だった。
姉と自分を比較し、ずっと自分を卑下してきた。
役立たずと自分を罵り、自分を見限って来た。
そんな真にとって、その言葉はどれほどの救いだっただろうか。
怪盗団の参謀として頼りにしてくれる仲間達。
自分を受け止め、信頼してくれる仲間の笑顔。
自分が此処にいても良いのだと教えられた。
だからこそ、彼らの大切な仲間であることを真は嬉しく感じ、誇りにさえ思う。
けれども、一抹の寂しさは誤魔化せない。
一人の女として彼に求められたいと思っていた。
仲間とは異なる「特別な存在」という場所に自分一人を置いて欲しいと願っていた。
それは真の中にあった確かな事実。
「仲間…マコちゃんはそれでいいの?」
自分のことでもないのに、泣きそうに眉を寄せる春に真は静かに微笑む。
「だって、あんなにきっぱり言われたらいっそ清々しいじゃない」
それに…
真は言葉に出さずに続きを胸の内で呟く。
既にいるのだ。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
223Res/220.56 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1478866500/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice