過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
1- 20
38:彼の特別[saga]
2016/11/12(土) 06:16:45.04 ID:H7UNpSmB0

気分屋で自由奔放、小さな悪戯っ子のように少し意地悪く、無邪気な少女。
傍若無人に振る舞うくせに、人に対しては未だに臆病で無垢な少女。
聡明でどこか儚く、華奢な少女。
妹のように彼に懐く少女。
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 06:18:32.22 ID:H7UNpSmB0


昨夜の雪で四軒茶屋の商店街は白いテーブルクロスを敷いたように白く染まっている。
昔の香りのする町並みに淡い雪化粧は絵になる。祐介であれば指で額縁を作って町並みを覗いているだろう。
腕時計を確認する。時間はまだ八時である。少し早かったかもしれない。
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 06:20:29.95 ID:H7UNpSmB0


「おはよう双葉。早いのね」

「朝型改造計画中だ」
以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 06:23:41.68 ID:H7UNpSmB0

頬を染めて暁の傍にぴっとりとくっ付いている双葉の顔は妹とか娘のものではなく、幼くとも「女」としての顔であったし、彼女を甘やかしている時に見せる暁の眼差しは真達には決して見せない程の強い熱を秘めている。
ずっと暁を見つめていた真にはそれがわかる。微かな胸の痛みを無視して、真は微笑む。

「さ、早くお店に入りましょう。風邪引いちゃうわ」
以下略



42:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 06:31:07.27 ID:H7UNpSmB0

「おはようございます」

「そうじろー。暁は?」

以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 06:33:19.24 ID:H7UNpSmB0


「法制度に従う以上、仕方のないことだがな」

言葉とは裏腹に、佐倉の表情には行き場の無い憤りが滲んでいる。
以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 06:38:45.97 ID:H7UNpSmB0

「ひっ…」

「ひ、ひっ」

以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 06:42:01.82 ID:H7UNpSmB0


真も惣治郎も、慰めるよりも驚きに呆気に取られていた。
それは十六歳の少女の泣き方ではなかった。
もっと幼い童女のような泣き方であった。
以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 06:48:14.88 ID:H7UNpSmB0


背中を撫で続ける双葉がようやく落ち着いた頃、惣治郎が疲労を色濃く滲ませた溜息を吐く。

「わかってやれ。アイツはお前等に心配かけたくなかったんだよ」
以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 06:50:48.32 ID:H7UNpSmB0


「アイツも男なんだ。大切な女には強がって見せたいのが男心なんだよ…」


以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 06:53:18.44 ID:H7UNpSmB0
以上で本日の投下を終えます。
マコちゃんはお姉さんというよりも、寧ろ怪盗団のお母さんな印象。
世紀末覇者先輩が戦闘、ストーリー回し両面において頼りになる「お母さん」すぎて、
もはやヒロインとして性的な目で見られなくなっている今日この頃。

以下略



223Res/220.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice