過去ログ - 高垣楓「私、猫になりたいんです」
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27:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:46:41.92 ID:1sM9NdHQ0
「で、オッドアイの猫だっけ。
 でもさ、そういうのって耳が聞こえなかったりするんでしょ?」

 恥ずかしながら先ほどまで知らなかったのですが、
 メイクさん曰くそういう傾向があるらしいです。
以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:47:10.20 ID:1sM9NdHQ0
 そもそも、それを言い出すと。

「……マネージャさんは、なんで私をモデルにしようと思ったんですか?」

「はぁ? なによいきなり」
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:47:37.95 ID:1sM9NdHQ0
「……そうなんですか」

 だとしたら、驚異的な目です。
 あんなもっさい人をよくスカウトしようと思ったなぁって。

以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:48:06.41 ID:1sM9NdHQ0
「丁度いいや、今話そう。ちょっと、あんたに話が舞い込んでるのよ」

「え、何ですか? どこかのブランドからご指名でも?」

「んー、ちょっと毛色が違う感じ。ま、楓次第なんだけどさ」
以下略



31:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:48:55.66 ID:1sM9NdHQ0
「ま、そんな大層な役じゃないんだけど。
 とある監督があんたのビジュアルに興味もったらしくてさ。
 そんな喋らない役だから大根でも大丈夫、とかいう話だけど」

「はぁ……」
以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:49:24.28 ID:1sM9NdHQ0
「女優だけじゃなくて、タレントとかはどう?
 あんた意外と面白いこと言うし、バラエティとかいけるかも。
 あ、でもワイプとかは駄目そうね。興味ないと寝そうだし」

 色々言われて混乱してきました。
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:49:50.72 ID:1sM9NdHQ0
「いいから。どうなのよ。興味、ある?」

「……いや、先ほども言ったとおり、考えたこともなくて」

「なら、今から考えておきなさい。
以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:50:23.98 ID:1sM9NdHQ0
 なんというか、こう言ったら他の方に失礼かもしれませんが。
 全く嬉しくないというか、そもそも何が起きているのか全然わからないというか……。

 その後はスタジオに移動して別の撮影が始まったのですが、
 一転、表情やポーズに精細を欠く私にカメラマンさんが頭を抱えていました。
以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:50:55.91 ID:1sM9NdHQ0

     3

 先ほどから腕がぷるぷるしています。
 決して飲み過ぎでお肉がついてしまったわけではなく、
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:51:22.39 ID:1sM9NdHQ0
 猫缶を開け、ガラクタをどかし、
 部屋の隅にトイレを設置したところで、限界。
 私は浜に打ち上げられたクジラのように、床へ横たわりました。

 生き物を飼うって大変なんだなぁ、と筋肉で実感する中、
以下略



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