過去ログ - 諸星きらり「仮面ライダー?」
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1:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:04:49.63 ID:3JahAVL60
・CG事務所です
・オリジナルライダーです
・初投稿につき、諸々の不手際があります。お含みおきください。

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2:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:05:26.30 ID:3JahAVL60
欲望渦巻く芸能界に燦然と輝く白亜の城、346プロダクション。
その中でも若手でありながら、最近めきめきと成長し、頭角を現している「シンデレラプロジェクト」。
ガラスの靴を足に、きらめく希望を胸に活躍する彼女たちには、しかしその成長の早さ故に敵も多い。
たいていの刺客や嫌がらせは、シンデレラプロジェクトの番人たる強面プロデューサーや、
『緑の悪魔』の通称を持つある事務員の手によってシャットダウンされてきたが、
以下略



3:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:06:36.74 ID:3JahAVL60
曰く、競合プロダクションが、新興生化学メーカーと手を組んでいる。
曰く、そのプロジェクトは、アイドルを輝かせる事より、相手のアイドルの輝きをくすませることを目的としている。
曰く、その名は、「バビロンプロジェクト」。
神に挑み、しかして届かなかった石の塔が、美しい城の少女たちに牙を剥く。


4:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:08:10.92 ID:3JahAVL60
みりあ「今日のお仕事おーわりっ! 楽しかったねー!」
莉嘉「そだねー! はやく事務所に帰って晩御飯食べにいこーよ!」

某テレビ局の駐車場、人目につかない場所で三人の少女が乗用車を前に談笑していた。
シンデレラプロジェクトのユニットのひとつ、凸レーションだ。
以下略



5:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:08:49.76 ID:3JahAVL60
 
武内P「お待たせしてしまい、すいませんでした。先方への挨拶があったもので…」
きらり「Pちゃんお帰り!ぜんぜん待ってないから大丈夫☆ じゃー事務所にれっつごー、だにぃ!」

きらりはみりあと莉嘉を後部座席に乗せると、自分は助手席に乗り込んだ。
以下略



6:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:11:04.05 ID:3JahAVL60
きらり「……寝たみたいだにぃ。今日の収録、激しかったから」
武内P「そうですね。事務所まではしばらくありますし、寝かせておいてあげましょう」

いつの間にか静かになった後部座席の様子をバックミラーで確認し、きらりは微笑んだ。
そのまま目線を横に向けたきらりは、プロデューサーの顔の強張りに首を傾げる。
以下略



7:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:14:19.53 ID:3JahAVL60

関節が白く透けるほどに強くハンドルを握り締め、汗を掻きながらそう言った彼の顔に、数秒前までの
笑みはない。ただ緊張と、恐怖だけがそこにあった。
尋常ならざるその雰囲気に返す言葉もなく、きらりはポシェットからスマホを取り出し、発信ボタンを押した。

以下略



8:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:16:12.56 ID:3JahAVL60
みりあ「きゃっ!どうしたの!?」
莉嘉「事故っちゃうよ!車とめてよ!」
きらり「二人とも、頭を守るにぃ!危ないから!」

蛇行運転を続けた時間は、数秒にも、数時間のようにも、きらりには感じられた。
以下略



9:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:16:52.16 ID:3JahAVL60
きらり「Pちゃんが今がんばってるから、凸レーションも頑張るにぃ!」

ユニット名を聞いた二人が立ち直る。自分は無力な少女であるが、同時にアイドルでもある事を
思い出す。そして、この車のハンドルを握るのが、誰であったかも。

以下略



10:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:18:10.28 ID:3JahAVL60
きらり「莉嘉ちゃん!みりあちゃん!大丈夫!?」
莉嘉「私は大丈夫だけど、みりあちゃんが!」

痛む肩を堪えて振り返ると、莉嘉が必死の形相でぐったりしているみりあを揺さぶっている。
みりあの鼻梁を血が伝う。そういえばこの間、鼻をアライグマに引っかかれかけた、って話をしたっけ、と
以下略



11:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:19:04.09 ID:3JahAVL60
きらり「莉嘉ちゃん!みりあちゃん!大丈夫!?」
莉嘉「私は大丈夫だけど、みりあちゃんが!」

痛む肩を堪えて振り返ると、莉嘉が必死の形相でぐったりしているみりあを揺さぶっている。
みりあの鼻梁を血が伝う。そういえばこの間、鼻をアライグマに引っかかれかけた、って話をしたっけ、と
以下略



12:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:20:13.43 ID:3JahAVL60
運転席に人はない。ただ、車からゆっくりと離れるプロデューサーが見えた。

きらり「Pちゃん!どこ行くにぃ!みりあちゃんが怪我して……血が……!」
武内P「諸星さん! 申し訳ありません。2人を連れて逃げてください!」

以下略



13:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:21:48.80 ID:3JahAVL60
腕は2本、足も2本、しかし全くといって良いほど、きらりは親近感を感じない。
同じヒトではないのだと、本能が警告する。
アスファルトに立ち上る高温の陽炎の向こう側に、異形が立っていた。

きらり「……逃げきゃ!」
以下略



14:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:23:06.94 ID:3JahAVL60
爆音と、何かが焦げる臭い。
異形と対峙するプロデューサーの周囲を火柱が囲む。きらりと莉嘉は、逃げることも忘れて、
その常識外れな景色を眺める。
逃げ場がないプロデューサー。窮地に陥った相手を前に、その異形は、きっと笑みを浮かべていたことだろう。

以下略



15:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:24:12.25 ID:3JahAVL60
けたたましいタイヤの悲鳴とともに、異形が真横に吹き飛ばされる。
バイクにまたがっていたのは、鮮やかな緑のライダースジャケットに身を包んだ女性。
ヘルメットを取ると、その特徴的な三つ編みが背に流れる。

いつの間にか火柱は消え、プロデューサーは安堵の息をつく。
以下略



16:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:25:33.44 ID:3JahAVL60
武内P「諸星さん!彼女を頼みます!」

大きく踏み込んだプロデューサーは、向かってくるちひろの勢いそのままに彼女の腰をホールドすると、その場で大きく回転し、
きらりの方へ投げ飛ばした。

以下略



17:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:26:01.06 ID:3JahAVL60
武内P「諸星さん!彼女を頼みます!」

大きく踏み込んだプロデューサーは、向かってくるちひろの勢いそのままに彼女の腰をホールドすると、その場で大きく回転し、
きらりの方へ投げ飛ばした。

以下略



18:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:30:09.63 ID:3JahAVL60
きらり「Pちゃん!Pちゃん!」

火柱が消える。スーツが焼け焦げ、倒れ付すプロデューサーの姿に、きらりは我を忘れて駆け寄ろうとする。
プロデューサーの傍には、いつの間にか異形が佇んでいた。

以下略



19:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:30:49.30 ID:3JahAVL60
きらり「Pちゃん!Pちゃん!」

火柱が消える。スーツが焼け焦げ、倒れ付すプロデューサーの姿に、きらりは我を忘れて駆け寄ろうとする。
プロデューサーの傍には、いつの間にか異形が佇んでいた。

以下略



20:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:31:33.51 ID:3JahAVL60
目に涙を一杯にためた莉嘉を見て、ちひろは何かを決意したように、きらりに言った。

ちひろ「きらりちゃん、貴女に頼みたいことがあるの」

きらりは、ちひろの真正面からのまなざしに圧され、黙りこくる。
以下略



21:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:36:11.89 ID:3JahAVL60
ちひろ「もっと詳しい説明をしたいけど、それは後回し。私の言うとおりにこのドライバーをつけて」

ケースから取り出したベルトを、きらりの腰に宛がう。
ベルトの両端部分が自動できらりの腰周りにアジャストされ、背部で連結される。

以下略



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