15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:35:12.07 ID:96JgysIq0
「え……? えぇ……? んなばかな……? え……?」
さっきから壊れたラジオみたいに同じ言葉を繰り返しているプロデューサーさんはとうとう頭を抱えてしまった。
「私の事見つけてくれたんじゃなかったのね。悲しいわ」
私は声をかけられた時にすぐ気づいたのに、この人は今の今まで気づいていなかったらしい。まったく。人を見る目があるのだかないのだか。
「だって……いや、無理だろ……男だと思ってたガキがこんな美人になってるとかどう想像すればいいんだよ……」
美人と言われて耳が熱くなるのを感じる。まぁ、今のプロデューサーさんでは気付かないだろうから良いけども。
「まじか……まじか……」
何故かうなだれている彼に向かって言葉を告げる。
「見つけてくれてありがとう、お兄ちゃん」
大好きな大好きなお兄ちゃんに向けて。
◆
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