過去ログ - 速水奏「お兄ちゃん」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:28:58.23 ID:96JgysIq0
「いえ、相変わらず子供の相手が上手だなって思っただけよ」

「そうかぁ?」

「えぇ、まるで学校の先生みたいよ。そっちも似合ってたんじゃない?」
以下略



6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:30:10.75 ID:96JgysIq0
「ですってよ、先生」

 基本的に面倒見がいいプロデューサーさんは千枝と仁奈に慕われて心底嬉しいのだろう。無理して二人を抱き上げながら上機嫌に笑っている。

「あははは!」
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2016/11/15(火) 22:30:46.36 ID:5NLdNSi70
今の17歳でもピアニカって言うぞい(本音)(続けてください(建前))


8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:31:00.61 ID:96JgysIq0
「おー、まゆじゃないか。お疲れ様」

 回るのに飽きたのか、仁奈が目を回してフラフラしてるからか、プロデューサーさんは少しおぼつかない足取りでこちらに向かって歩いてきた。

「大丈夫ですか? プロデューサーさん」
以下略



9:>>7 呼び方は地域によるみたいですよ。[sage saga]
2016/11/15(火) 22:32:03.89 ID:96JgysIq0
「懐かしいなぁ。あいつらも今じゃ高校生くらいになるのかなぁ」

 千枝と仁奈の相手をしていたのは仕事が無かったからではないようだ。言いながら自分のデスクに座るといそいそとパソコンを立ち上げ始めた。

「へぇ? 会ってないの?」
以下略



10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:32:45.60 ID:96JgysIq0


 私が子供の頃、具体的には小学校に入る前の事。

 私にはいつも遊んでくれる近所のお兄ちゃんが居たの。いつもお兄ちゃんの後ろをついて、なんでも真似して、とにかく大好きだったお兄ちゃんが居た。
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2016/11/15(火) 22:33:07.54 ID:XShoQ3XOo
年齢じゃなくて地域差かな
礼子さん世代の俺もピアニカって呼んでたな


12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:33:32.67 ID:96JgysIq0
 だから、私はそれから早く大人になれるように色々してみたわ。母の化粧品を拝借したり、ブラジャーをねだってみたり、髪を伸ばしてみたりと。

 仕方ないでしょう? 子供にとって大人の女性って大体そんなイメージだったのよ。

 ……でも、学校に通っていると段々ほかにも楽しい事が見つかっちゃうのよね。
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:33:59.03 ID:96JgysIq0
 そんな風にあわただしく中学生活が終わろうとして居た頃、ふと鏡に映る自分の姿から目が離せなくなってね。

 長い髪の色白の女の子がそこに立っていたの。

 その姿を見て、ふいに『今の私の姿でお兄ちゃんはちゃんと見つけてくれるのだろうか』って思ったの。もう、長い間思い出す事のなかったお兄ちゃんが急に出てきたのよ。
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:34:35.86 ID:96JgysIq0


「そうして高校生になった私はある人に声をかけられたの。『アイドルにならないか』って」

 プロデューサーさんが口をぽかんと開けて間抜けそうな顔で私を見ている。
以下略



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