7: ◆ULuwYLs/ds[sage]
2016/11/18(金) 17:59:41.77 ID:GyAl+0mHo
「……おいしいです」
「事務所にこもりながらおいしい淹れ方を試行錯誤してたんだ」
8: ◆ULuwYLs/ds[sage]
2016/11/18(金) 18:06:36.01 ID:GyAl+0mHo
「まぁ、その甲斐があって今日はもう仕事がないんだけどな」
「そうなんですか?」
9: ◆ULuwYLs/ds[sage]
2016/11/18(金) 18:15:20.45 ID:GyAl+0mHo
カチカチとマウスをクリックする音が聞こえる。
画面を見つめるプロデューサーさんはいつも以上に真面目な顔で、あごに手をやりながら時々うなったりしていた。
10: ◆ULuwYLs/ds[sage]
2016/11/18(金) 18:22:51.43 ID:GyAl+0mHo
「ごめんなさい。すぐに出る準備をしますから」
私が荷物をまとめようとしていると後ろのほうから呼び止める声が聞こえる。
11: ◆ULuwYLs/ds[sage]
2016/11/18(金) 18:33:03.71 ID:GyAl+0mHo
お散歩っていってもプロデューサーさんの中では目的がしっかりあるみたいで、事務所の最寄りの駅から電車に揺られていく。
変装用の帽子を気持ち、深めにかぶりながら。
12: ◆ULuwYLs/ds[sage]
2016/11/18(金) 18:43:11.63 ID:GyAl+0mHo
「お、そろそろかな?」
車掌さんのアナウンスに耳を傾けながらプロデューサーさんが私の肩を叩く。
13: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/11/18(金) 18:53:16.18 ID:GyAl+0mHo
「いらっしゃいま……せ……」
よく見慣れたお花屋さん、そのカウンターにはエプロンを身に着けた凛ちゃんが驚いた顔をしながら交互に私とプロデューサーさんを見て、大きく息をつく。
14: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/11/18(金) 19:04:05.41 ID:GyAl+0mHo
いいんだよ。台風だって来たばっかりだしだなんて少し意味が分からない言葉を並べながらプロデューサーさんが店内のお花を物色し始める。
「肇のプロデューサーっていつもあんな感じだったっけ?」
15: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/11/18(金) 19:12:40.17 ID:GyAl+0mHo
「台風といえば、大丈夫でしたか?」
寮にいた私たちとは違って凛ちゃんは自分のお家(だからここになるのかな?)に居た訳だからこうして会うのは一週間ぶりになる。
16: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/11/18(金) 19:21:30.12 ID:GyAl+0mHo
「いいのあった?」
「ひゃあっ!」
17: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/11/18(金) 19:28:47.78 ID:GyAl+0mHo
「んーとね。あぁ、ここには無いんだけどもうすぐこれが届くけど、どう?」
凛ちゃんが指をさしたところを見てプロデューサーさんはなるほどと呟く。
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