過去ログ - 【ワールドトリガー】冷見「解散……しちゃうのかな?」【二宮隊の夏】
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◆jPpg5.obl6
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2016/11/20(日) 09:37:27.87 ID:UJcK9QmZ0
1.止まない雨
「確か、あの日もこんな激しい雨だったね……」
二人の頭上を覆う暗雲と、そこからたたみ一畳大の屋根に叩き落とされる無数の鉛玉によって、更に強められた重苦しい空気。その物理的にも心理的にも湿り気を帯びた空気の息苦しさに耐え切れず、僕は咄嗟の言葉を発した。が、話終える前には既に二人を取り巻く、目には見えないモヤが、更に重量を増したことを僕は自覚していた。
SSWiki :
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2
:
◆jPpg5.obl6
[age]
2016/11/20(日) 09:40:21.51 ID:UJcK9QmZ0
「…………うん。」
長い沈黙のあとでひゃみさんが目を伏せたまま発したのはそれだけだった。
3
:
名無しNIPPER
2016/11/20(日) 09:46:25.97 ID:UJcK9QmZ0
僕こと辻新之助とひゃみさんこと氷見亜季はボーダー本部からほど近いバス停で帰りのバスを待っていた。
「あの日」というのは、僕とひゃみさんが所属する二宮隊のスナイパー、はとさんこと、鳩原未来先輩の失踪が発覚した日のことだ。
この事件によって、僕たち二宮隊は3週間の謹慎を受けた。と言っても、処分が決定する迄の間ボーダー本部への立ち入り禁止と、防衛任務の免除を受けただけで学校へは普通に通った。そして、今日、晴れて謹慎が解けた二宮隊に待っていた処分とは、B級への降格という余りに重いものだった。
以下略
4
:
◆jPpg5.obl6
[age]
2016/11/20(日) 09:47:59.34 ID:UJcK9QmZ0
「まだ、梅雨入りしてないのに、今月は本当に雨多いよね」
鬱陶しい雨音がまとわりつくなか、ようやく顔を上げたひゃみさんの笑顔は眩しかった。でも、それが努めて明るくしようと、振り絞られた笑顔と言葉だったことは、かすかに赤味がかった瞳を見れば明らかだった。
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