過去ログ - 【ガルパン】かくして、私は逸見エリカの肩の上に収まった
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14:名無しNIPPER[saga]
2016/11/21(月) 23:51:26.26 ID:20H76wQV0
ここでエリカはようやく私の方を向いた。

厳密に言えば、私の方へと「視線を下げた」。

「なにか、気になることでも、あるんですか」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/11/21(月) 23:54:19.29 ID:20H76wQV0
「え?」 彼女はいまいち質問の意味を測りかねているようだった。

「私の周りにはたくさんの優秀な人がいた。その人達はみんなあの雨の中で去っていった。
 
 それは全て私の車両を守るため。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/11/21(月) 23:59:34.92 ID:20H76wQV0
「ノンナは私のことを『この戦いに必要な人』と言った。でもそれってノンナが私のことを崇拝していたからじゃないかって。

 私が、プラウダに強権をしく小さな暴君だったからじゃないかって。

 そう考えたらどうしても、震えが止まらなくなっちゃった。
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/11/22(火) 00:03:35.47 ID:HqDGEy5S0
エリカは黙って聞いてくれていた。そして事も無げに口を開いた。

「プラウダの『隊長』はあなたですから。私が同じ状況であってもそうします」

エリカは涼しげな顔をして言う。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/11/22(火) 00:06:20.23 ID:HqDGEy5S0



「そんな意味じゃない!」

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/11/22(火) 00:08:12.87 ID:HqDGEy5S0
私としては何気なく返した「忠実」という言葉だったが、これがどうもエリカの琴線に触れたらしいことはわかった。

「ああもう! 面倒だから敬語なんてやめるわ! どいつもこいつも忠犬だ駄犬だと!」

「私はそんなこと言ってないけど……」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/11/22(火) 00:12:47.59 ID:HqDGEy5S0
「違うのよ! 隊長が私の飼い主だから付き従ってるんじゃない。

 隊長が隊長として筋を通してて、私の戦車道を前に進めてくれる人だから私は隊長についていこうと決めたのよ。

 ノンナさんもクラーラさんも、他のプラウダの人だって、みんなカチューシャの戦車道が何かを見せてくれることを期待してる。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/11/22(火) 00:15:03.40 ID:HqDGEy5S0
「あなたは信頼されてるのよ。この試合を勝利に導く存在として信頼されてる。

 今にその結果をまほ隊長とみほが出してくれるわ。

 だから静かに状況を見守ってなさい」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2016/11/22(火) 00:18:26.73 ID:HqDGEy5S0
「……なかなかやるじゃない、エリーシャ」

「は?」

「このカチューシャ様が直々に褒めてあげるわ、エリーシャ」
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2016/11/22(火) 00:22:38.90 ID:HqDGEy5S0
「いつもの」私が、ここでふと一つのアイデアを思いついた。
私らしいと言えばそうだし、私らしくないとも言える。

「……ところで、ここからだと周りの様子がよく見えないわ」

以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2016/11/22(火) 00:25:06.22 ID:HqDGEy5S0
「はあ?」 エリーシャが見慣れた呆れ顔を見せる。

「あなたと一緒に戦って、そして今あなたと話をして、割と楽しかった。それ以上の理由が必要?」

「なんでそれで肩車になるのよ」
以下略



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