過去ログ - 八幡「俺が仮面ライダーに……?」
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15:くすっち[saga]
2016/11/23(水) 23:30:48.10 ID:L30vDNXh0
その攻撃は、蜘蛛の銅を貫いた。
大きな爆発を挙げて、蜘蛛が消滅する。
「すげぇ……」
戦いを終えたそいつが、俺の方に向かってくる。
「あなた、いったい何者?どうも巻き込まれただけのようだけど」
「な、なぁ!これっていったい何なんだよ!教えてくれ!」
「呆れた……本当に何も知らないのね。まぁ、いいわ。元来た道を戻りなさい」
「元来た道?」
「鏡からこの世界に入ったでしょう。入ってきた鏡に体を触れれば、もとの世界に戻れる
わ」
「そ、そうか……うぁっっ!」
突如空から、炎が降ってきた。見上げると、赤い龍のモンスターが空からこちらを見下ろし
ていた。
「無双龍、ドラグレッダー……」
そいつはつぶやき、
「ハアアァァァッッ!」
勢いよく龍のモンスターに向かっていく。
でも、相手は空中にいるんだぞ?攻撃届くのか?
「Advent」
カードをスキャンすると、再び蝙蝠のモンスターが現れる。
そして、そいつの背中にくっつくと、そのまま空中に飛び上がった。
なるほど、こうやって空中戦をするつもりか。
しばらくは力が拮抗していたが、敵は炎攻撃という遠距離技を持つのに対し、どうもあい
つはそれを持たないようで、徐々に押されていった。
「グガァァッッ!!」
龍が突進を仕掛ける。その勢いを殺しきれず、そいつは思い切り地面に叩
きつけられる。
龍は咆哮を上げ、追い打ちをかけるように、炎を吐く。
やばいだろ。このままじゃあいつやられちまうぞ。
俺はとっさにそいつのそばに駆け寄る。
「お、おい!しっかりしろ!」
「は、早く逃げなさい。あなたには何も……」
いや、一つだけ可能性がある。俺がもっている「Contract」というカード。こ
れは確か、「契約」とかそういう意味だったはずだ。
こいつが蝙蝠のモンスターを使役しているのを見る限り、このカードを使えば、龍のモ
ンスターを味方にできるかもしれない。
まぁ、この状況ではそれ以外に手はないだろう。
「おい!龍野郎!これを見ろっ!」
契約のカードを龍に向けてかざす。
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