過去ログ - 八幡「俺が仮面ライダーに……?」
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29:くすっち[saga]
2016/11/28(月) 02:56:39.33 ID:cVhKVKvy0
龍のはきだす炎で、ナイトに遠距離攻撃を仕掛ける。
「そっちに遠距離武器がないのはわかってんだよ!」
彼女はさっきから、回避行動しかとれていない。
「蝙蝠が龍に勝てると思うなッ!」
「そっちこそ、あなたごときが私に勝てると思わないことね!」
「Final−Vent」
やべぇ、さっき見たあいつの必殺技だ。
ドリル状になって急降下する超威力の技。あんなもんくらってたまるかよ!
どうする?もうあいつは攻撃態勢に入っている。
俺はデッキからカードを取り出す。
なにか使えそうなのは……
これだっ!
龍のエンブレムが描かれた、他のカードとは少し仕様が違うカード。
俺はそのカードを急いでスキャンした。
「Final−Vent」
カードをスキャンすると、俺はくるくると回りながら高くジャンプした。
そのまま、キックの体制をとる。そんな俺の後ろから、ドラグレッダーが勢いよく炎を吐
く。その炎が俺にあたったが、不思議と何の痛みも感じない。
「ドラゴンライダーキックっ!」
即座に命名したはいいが、何ともダサい。
俺とナイトが激突し、大きな爆発が起きる。
「グアアアアァァッッ!」
「うううううっっ!」
俺達は、無様に地上を転がる。
何とか立ち上がるが、どちらも満身創痍で、完全に肩で呼吸している状態だ。
「はぁ……はぁ……まだ、やるつもりかよ」
「そうしてもいいのだけれど……。まぁ、いいわ。今日はこのあたりにしておきましょう」
「へっ、そりゃよかった」
俺とナイト、雪ノ下は元の奉仕部部室へと戻った。
「はぁぁぁ……酷い目にあったぜ」
「ライダーになった以上、それは宿命ね」
「けっ、戦いを仕掛けてきたお前のせいだろうが」
「勝手に契約したあなたが悪いわ」
さっきまで命がけの戦いをしたというのに、彼女の態度は昨日と寸分たがわない。
何というか、きもの座った女である。
かくいう俺も、あんな戦いをしたというのに、彼女に対して悪感情は抱いていなかった。
むしろ昨日よりも好感を持っているとさえいえる。
本気で戦ったら友情が芽生えるというあれだろうか。
なら、なら、俺と彼女は。
「なぁ、雪ノ下。俺と友達に」
「ごめんなさい。それは無理」
「えー、まだ最後まで言ってないのに」
この野郎、断固否定してきやがった。やっぱこいつ、全然可愛くねェな。
やはり、俺の青春ラブコメはまちがっている。
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