12: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:28:47.80 ID:hS7BXFt2o
「ていっ」
ややぎこちないテイクバックからボールがリリースされる。
結果は分かっていた通り俺と美玲の間で数回バウンドした。
ただ、ボールは俺の手元に届いた。
「ナイスボール」
転がって来た球を左手で捕りつつ、一人でそう呟いていると俺の目の前に美玲がいた。
「ど、どうだッ!」
「ん?」
「だから、想いッ…あぁ!なんでもないッ!」
「あぁ、なるほど」
思惑を理解した俺は美玲を抱え上げた。
「ひゃっ!?こ、このヘンタイッ!」
数度の罵倒とビンタを俺に浴びせた後美玲は大人しくなった。
「想いは伝わりましたよ」
「……ん」
煩悩ってのは欲望のことで。
やっぱり俺は欲張りで。
いつか美玲投手を胴上げしたいと思った。
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