過去ログ - 後輩「また死にたくなりましたか?」
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1: ◆ojPlaFubHg[saga]
2016/11/25(金) 20:47:37.15 ID:QF9BDPI/0


「大きくなったら結婚しようね」

ここ数ヶ月、同じ夢を見る。最近まで忘れていた幼い頃の淡い記憶、のようなもの。その夢の最後は決まってひとつの約束をする所で終わる。神社の裏山で結婚の約束をする所でだ。

夢の続きが気になり、夢の中の時間と格闘するのだが、いくら目覚めまいと、それを見ようとすれども、固く閉ざされた分厚い扉のようにそれ以上の続きは見ることが出来ない。

自分の中で美化されているから曖昧にしか覚えていないのかもしれないが、それも案外悪くないのかもしれない。

とはいえ、結婚の約束をした相手が居るというのは少し自慢になったりして、友達に自慢した。鼻で笑われた。ちょっと悔しい。

ベッドから身体を起こし、辺りを見渡す。
外の景色はまだ暗い。時計は4時を指している。

瞼が重い。もう一度寝よう。


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2:@y3tintin[saga sage]
2016/11/25(金) 20:49:16.78 ID:QF9BDPI/0


「ハル、いつまで寝てるの?」

ぼんやりする視界の中、目の前には自分を起こしに来た姉が立っている。高校3年生にしては身長が低く(本人はかなり気にしているらしい)かわいらしい姉である。
以下略



3: ◆ojPlaFubHg[sage saga]
2016/11/25(金) 20:51:42.40 ID:QF9BDPI/0

「バカなこと言ってないで早く起きて朝ごはん食べて。それにゆっちゃんも来るでしょ?」

ゆっちゃん。ゆっちゃんというのは、近所に住んでる同級生の女の子。所謂幼馴染というやつだ。

以下略



4: ◆ojPlaFubHg[sage saga]
2016/11/25(金) 20:54:05.94 ID:QF9BDPI/0

朝食はいつも姉が用意してくれている。親はまだ寝ている。毎日遅くまで働いて、俺達が学校に行った頃に起きてまた会社に行く。この生活はもう7年くらい続いている。

家事は最初の方こそ一緒にやったりしていたのだが、ここ数年は専ら姉に頼りっきりである。

以下略



5: ◆ojPlaFubHg[saga sage]
2016/11/25(金) 20:58:14.41 ID:QF9BDPI/0


朝食を食べ終わり、身支度をして家を出る。家の前には、幼馴染の女の子。電子端末を片手に持ちながら待っている彼女に、なんだかなーと思いつつ、声をかける。

「おはよう」
以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2016/11/25(金) 21:00:00.78 ID:QF9BDPI/0
トリ変更です。すみません


7: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:05:19.44 ID:QF9BDPI/0

「いや、ほんとごめんな。なんなら、毎朝待ってなくてもいいのに 」

そのほうが俺も多く寝れていいしさ…とまでは言わなかった。

以下略



8: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:06:19.62 ID:QF9BDPI/0

「お、おう……そうか 」

こう、面と向かって言われるとなんて返答をすればいいのか困ってしまう。
うまい返答ができればいいのだが、自分には無理らしい。
以下略



9: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:07:47.13 ID:QF9BDPI/0



校門の前で、体育館へ向かう彼女と別れ、教室へ向かう。

以下略



10: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:10:22.24 ID:QF9BDPI/0

「ハルは今日も、奥さんと登校か? 」

「……いや、一緒には来たけどあいつとはそういう関係ではないよ 」

以下略



11: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:11:39.50 ID:QF9BDPI/0

「前にお前にも言ったことあるだろ、夢の話 」

「あー…… でもあれってハルの妄想じゃなかったっけ? 」

以下略



12: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:14:54.22 ID:QF9BDPI/0



「今週で学校は最後だぞ。最後の週だからってお前ら油断するなよ 」

以下略



13: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:16:07.95 ID:QF9BDPI/0

自分はひとつのことを考えると、他のことは考えられなくなる性格であるし、テスト明けの授業という物は聞く気になれない。

関係詞がどうのとか敬語がどうのとかいう授業は普段ならあれこれと考えながらも耳には入っては来るのだが、その日に限っては、全く耳に入ってこなかった。

以下略



14: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:17:54.96 ID:QF9BDPI/0

「どうよ、今年は。彼女とかできた? 」

なんだかそんなことばかり聞かれる日だった。
そんなことを言う彼女は、年上独特の雰囲気を纏っている。姉と3つ、自分と2つくらいしか変わらないのになぜかとても大人に見える。
以下略



15: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:18:38.01 ID:QF9BDPI/0
続きます


16: ◆rIWKTPBQuo[sage]
2016/11/25(金) 21:36:35.62 ID:QF9BDPI/0
すみません。数日後に建て直します。


17:名無しNIPPER[sage]
2016/11/25(金) 21:52:25.55 ID:m3zSMud9o
このまま続けたらあかんのけ?


18:名無しNIPPER[sage]
2016/11/26(土) 21:35:38.42 ID:5QlZiI4a0
別に続けなくていいよ。つまんねぇしオチが見えるし


19:名無しNIPPER[sage]
2016/11/27(日) 04:01:43.32 ID:Hkcjmbeko
なんかどっかで読んだことある感じ
過去作とかあります?


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