過去ログ - 後輩「また死にたくなりましたか?」
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4: ◆ojPlaFubHg[sage saga]
2016/11/25(金) 20:54:05.94 ID:QF9BDPI/0
朝食はいつも姉が用意してくれている。親はまだ寝ている。毎日遅くまで働いて、俺達が学校に行った頃に起きてまた会社に行く。この生活はもう7年くらい続いている。
家事は最初の方こそ一緒にやったりしていたのだが、ここ数年は専ら姉に頼りっきりである。
5: ◆ojPlaFubHg[saga sage]
2016/11/25(金) 20:58:14.41 ID:QF9BDPI/0
☆
朝食を食べ終わり、身支度をして家を出る。家の前には、幼馴染の女の子。電子端末を片手に持ちながら待っている彼女に、なんだかなーと思いつつ、声をかける。
「おはよう」
6:名無しNIPPER[sage]
2016/11/25(金) 21:00:00.78 ID:QF9BDPI/0
トリ変更です。すみません
7: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:05:19.44 ID:QF9BDPI/0
「いや、ほんとごめんな。なんなら、毎朝待ってなくてもいいのに 」
そのほうが俺も多く寝れていいしさ…とまでは言わなかった。
8: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:06:19.62 ID:QF9BDPI/0
「お、おう……そうか 」
こう、面と向かって言われるとなんて返答をすればいいのか困ってしまう。
うまい返答ができればいいのだが、自分には無理らしい。
9: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:07:47.13 ID:QF9BDPI/0
★
校門の前で、体育館へ向かう彼女と別れ、教室へ向かう。
10: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:10:22.24 ID:QF9BDPI/0
「ハルは今日も、奥さんと登校か? 」
「……いや、一緒には来たけどあいつとはそういう関係ではないよ 」
11: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:11:39.50 ID:QF9BDPI/0
「前にお前にも言ったことあるだろ、夢の話 」
「あー…… でもあれってハルの妄想じゃなかったっけ? 」
12: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:14:54.22 ID:QF9BDPI/0
☆
「今週で学校は最後だぞ。最後の週だからってお前ら油断するなよ 」
13: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:16:07.95 ID:QF9BDPI/0
自分はひとつのことを考えると、他のことは考えられなくなる性格であるし、テスト明けの授業という物は聞く気になれない。
関係詞がどうのとか敬語がどうのとかいう授業は普段ならあれこれと考えながらも耳には入っては来るのだが、その日に限っては、全く耳に入ってこなかった。
14: ◆rIWKTPBQuo[saga sage]
2016/11/25(金) 21:17:54.96 ID:QF9BDPI/0
「どうよ、今年は。彼女とかできた? 」
なんだかそんなことばかり聞かれる日だった。
そんなことを言う彼女は、年上独特の雰囲気を纏っている。姉と3つ、自分と2つくらいしか変わらないのになぜかとても大人に見える。
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