過去ログ - 楓「雨宿りも兼ねて、一杯、ご一緒しませんか?」
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6: ◆.A/MbZOSXM[saga]
2016/11/26(土) 18:57:58.51 ID:dv2729Yw0
P「……! それは大変です。今タクシーをお呼びしますので――」

楓「あぁいえ、私の家すぐ近くなのでタクシーを呼ぶほどでは」

P「そう、ですか。では私の傘をお使いください」

ここまで話して私は、実はもうこの会話の終着点を一つに見定めていた。
それにしても、いやはや、なんともまあ我ながら――――


楓「大丈夫ですよそんな。それにそれじゃあプロデューサーが濡れてしまいます」

P「私が濡れるのは気にしないでください。高垣さんはアイドルですから」

楓「そうはいきません」


一瞬、沈黙が降りる。
降りる、というか私が黙ったのだから、降ろしたというのが正解か。
そしてそれは勿論、意図的なもの。
続く言葉を探す必要は無い――なぜなら。
もうこの先は予定調和。
この会話が始まったときから、あらかじめこう言うと決めていた言葉を、音に乗せるだけなのだから。


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