過去ログ - 祥鳳「剣崎さん!」 剣崎一真「全ての人と艦娘を守る、それが俺の仕事だ!」
↓
1-
覧
板
20
5
:
◆li7/Wegg1c
[saga]
2016/11/28(月) 16:03:08.07 ID:Hsa8pKZ70
森の中へ逃げ込むと、ブレイドは翼を畳んで着陸し、祥鳳を降ろした。
「大丈夫か? 血が流れてるぞ」
祥鳳に簡単な止血を施したあと、剣崎は変身を解いた。だが、その姿はかつて祥鳳が見たものではなかった。
「剣崎さん、その体は……?」
彼の身体は怪物の姿のままだった。
「ごめん。驚かせちゃって。俺、ときどきこんな風になっちまうんだ……」
剣崎は苦笑した。口が裂けた凶悪な顔だったが、なぜか祥鳳は怖いと思わなかった。
たとえ外見が怪物でも心は優しい剣崎のままだということを、彼女は理解していたからだ。
「まあでも、そろそろ収まるかな……」
しばらくすると、剣崎は怪物の姿から人間の姿へと戻った。その緑色の血だけは変わらぬままだったが
「ありがとうございます、何度も助けてくれて」
「いいよいいよ。それより、怪我はない?」
「えぇ。でも……」
祥鳳は悲しげに俯いた。そして、肩を震わせて嗚咽した。
「なんで……。なんで瑞鳳たちが……!」
仲間と妹に襲われたことがショックだったのか、あるいは裏切られたことが悲しかったのか、祥鳳は大粒の涙を零した。
「こんなの……。こんなのって……!」
祥鳳は悲しかった。仲間に裏切られたことが、最愛の妹に裏切られたことが苦痛であり悲しくて仕方が無かった。
しばらく、剣崎は彼女をそのままにしておいた。今はまず落ち着くまで泣かせた方がいい。
だが、彼女の悲痛な泣き顔は剣崎の心を暗くするものであった。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
40Res/43.58 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 祥鳳「剣崎さん!」 剣崎一真「全ての人と艦娘を守る、それが俺の仕事だ!」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1480316445/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice