過去ログ - 祥鳳「剣崎さん!」 剣崎一真「全ての人と艦娘を守る、それが俺の仕事だ!」
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4: ◆li7/Wegg1c[saga]
2016/11/28(月) 16:02:37.46 ID:Hsa8pKZ70

「やめろ! 何やってんだお前!」

「えっ……?」

突如、ひとりの若い男が現れた。祥鳳にとって、見覚えのある長身の若い男が。

「な、なんなのっ!?」

如月は驚いて、その場から離れてしまった。男は祥鳳の前に仁王立ちし、如月の前に立ち塞がった。

「あなた、深海棲艦を庇うつもりなの!? どいて、どかないと撃つわよ!」

如月は警告したがそれでも男は動かない。

仕方なく如月は砲撃を放った。だが、祥鳳をその身を呈して庇った男は、一瞬にしてヘラクレスオオカブトを禍々しく変質させたような怪物へと変わった。

そしてその体からは、緑色の血が流れ出した。

「なに、このバケモノ……!?」

対峙する如月はその禍々しい姿と血の色を見て震えた。

だが、祥鳳にはわかっていた。

この人は怪物なんかじゃない。この人は、この人は……!

この人は、私のヒーローなんだ……!

「剣崎さん……! 来てくれたんですね…」

怪物は無言のまま頷くと、腰からベルトを取り出した。

「全ての人間を守る。それが俺の仕事だ!」

怪物は右腕を構え、変身の姿勢を取った。ベルトが唸り、彼の腰に巻きつけられる。

「変身!」

『TurnUp』

怪物がベルトのバックルを引くと光り輝く紋章が飛び出た。紋章を潜り抜けた瞬間、紫紺の甲冑を纏った剣士、仮面ライダーブレイドが立っていた。

「なっ……!?」

如月は驚き、何度も何度も砲撃を放った。だが、ブレイドの体には傷一つつかない。

「祥鳳ちゃん。ここを離れるぞ!」

剣崎は祥鳳をその腕で抱き抱えると、黄金の鷲が描かれたカードを取り出し、剣にスキャンさせた。

『Fusion Jack』

黄金の鷲が鳴き声をあげブレイドと融合すると、ブレイドの背中に翼が生え、空へと舞い上がった。

「な、なんなの……!?」

突風で吹き上がったスカートを押さえながら、如月は去って行くブレイド達を悔しげに見つめた。

「逃げられたようね」

瑞鳳は悔しげに言った。

「ふふ。まあ、ハンティングは楽しまないと」

「そんな無駄な遊びをする必要はない」

ふたりの前に一人の背の高い男が現れた。髭面の軍服を身にまとった中年の男だった。

「そうね。追撃しちゃいますか!」

瑞鳳はゲームを楽しむ狩人のようににっこりと笑った。彼女が狙う獲物が、実の姉であるにも気づかず。



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