109:名無しNIPPER[saga]
2016/12/15(木) 16:25:23.42 ID:koJc3+000
「大丈夫です……私は至って、健常ですから……」
もう視線を合わせるのも億劫になり、私はまた、壁に頭を預けて上を見ます。
すると、少し遠めにあった気配が、直ぐ横まで近付きました。目を横に向けると、直ぐ隣に智絵里さんが座っていて、私をジッと眺めていました。
その瞳はまるで……一寸先も見えない、闇の様に……黒く、塗り潰された色をしていました。
以前、会った時……彼女は、こんな瞳をしていたでしょうか……?
「嘘、ですね」
そして智絵里さんは抑揚の無い声で、無表情のまま……私にそう言い放ったのです。
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