過去ログ - P「頼む、ほたるを助けてくれ!」茄子「嫌です」
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10: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:48:56.12 ID:nKrEHmuR0

茄子「どうしたの?ほたるちゃん。すごく辛そうだけど…」
ほたる「茄子ちゃん…。私…」
茄子「何か困ってるなら相談に乗るよ?」
ほたる「っ…」
以下略



11: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:49:33.08 ID:nKrEHmuR0

ほたる「えと…ちょっと仕事で失敗しちゃって…。でも大丈夫だから心配しないで」
茄子「そう?ほんとに辛くなったらいつでも言ってね」
ほたる「うん、茄子ちゃんの顔を見たら元気出たよ。その、それじゃあ私そろそろ帰らないと…」
茄子「あ、私も用事あるんだった!それじゃあまた仕事でね!」
以下略



12: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:50:36.34 ID:nKrEHmuR0

茄子「しょうがないよね…」
私は敢えて事情を知らないふりをしてほたるちゃんに話かけた。Pの頼みを断りはしたが、ほたるちゃんが助けを求めてくるならそれに応えると強く決意していた。

茄子「あの子もあの頃から成長しているんだし、きっと私が助けなくても自力で乗り越えてくれるよね」
以下略



13: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:52:05.85 ID:nKrEHmuR0

茄子「おはようございまーす」
あまり気が乗らないまま私は事務所にやってきた。朝のデスクには、珍しくPの姿はない

P「おはようございます、遅くなりました!」
以下略



14: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:53:43.85 ID:nKrEHmuR0

茄子「…その怪我なら、一日くらい休んでも良かったんじゃないですか?」
P「いや、片手が使えなくてもできる仕事はあるし今日はほたるに付き添ってやらないと」
茄子「…っ。やっぱりそうなんですね」
私の顔を見て何が言いたいのか伝わったのだろう。Pは真剣な目で口を開いた。
以下略



15: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:54:48.27 ID:nKrEHmuR0

茄子「…」

実際に危険な目にあっても、Pの意志が固いままだった。考えを変えるのは難しいだろうし、そもそもほたるを見捨てるように言葉を尽くすなんてこと出来そうにない。私は諦観しながら呟いた。



16: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:55:44.42 ID:nKrEHmuR0

茄子「初めから逃げ道なんてなかったんですね…」
P「ん?茄子、何か言ったか?」
茄子「…私も協力します」
P「え1?ほ、本当か!」
以下略



17: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:56:58.86 ID:nKrEHmuR0

茄子「どうしようもない人ね、貴方も私も…」
握った手を震わせながら私はPと共にほたるちゃんの所へ向かった。

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以下略



18: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:58:12.76 ID:nKrEHmuR0

ほたる「Pさん!茄子ちゃん!早く次のところへいきましょ!」
P「お、おいちょっと待ってくれほたる…」
茄子「ほ、ほたるちゃん元気すぎ…」

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19: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:59:22.46 ID:nKrEHmuR0

ほたるが指を指したのは、塔を囲うように座席が付いたいわゆる垂直落下のアトラクションである。単体なら程よいスリルなのだろうが、さっきからほたるちゃんはこういったものばかりを選んでいる。正直内臓がシェイクされているような気分だ。

茄子「わ、私は下で見てますからPさんと楽しんでらっしゃい」
P「お、おい茄子…」
以下略



20: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 22:01:29.82 ID:nKrEHmuR0

茄子「ふふっ…」

大変ではあったけどほたるちゃんがあんなに元気になってくれたのを見ると、協力して良かったと心から思えた。協力する前は3人で遊園地に来られるなんて到底信じられなかった。私が思う以上に私達はほたるちゃんの支えになれていたのだろう。



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