19: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:14:05.40 ID:XfSadNeEO
…。
「はー…山ん中でねぇ…」
「はい…何が何だか、分からなくて…」
「そりゃ困ったねぇ…ウチで良ければ、いくらでも泊まってきなよ」
「…ありがとう、ございます…」
カズマに連れられ、着いた場所は、彼の村にある、小さな木製の家。
そこには電化製品はおろか、コンセントすら無かった。
近代文明とはかけ離れた、不便な所。
それは、十分過ぎる程に理解出来た。
そしてそれが意味するもの。
「へー…ウヅキの世界じゃ風呂も自動で湧かせるんだな!スッゲー!!」
「…あ、あはは…」
自分は今、本当に違う世界に来てしまったということだった。
「でもよ、こっちに来ることが出来たんなら、戻ることも出来るだろ?手掛かりがどっかにあるはずだって」
手掛かり。
しかし、昨日の夜、何か特別な事をした記憶は無い。
何か違うとすれば。
「…こ、これ…」
「お?…何だこのカード…母ちゃん!これ何だ?」
あのカード。
今の所、何の役にも立っていないが。
「ん?……こりゃ…んん…?」
カズマの母親も全く分からないようで、すぐに卯月に返してきた。
「でも、それってウヅキがここに来た時手に入れたんだろ?間違いなく役に立つって!」
幾ら何でも可哀想だ。
とにかく彼女を励まさなければ。
そんなカズマの分かり易い気の使い方に少しだけ、気分が和らいだ感じがした。
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