26: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 22:35:35.33 ID:+F7bQ51XO
「・・・しまむー・・・?」
「…」
未央の問いかけに、彼女は応えない。
「しまむー…」
「…」
何も映さない瞳は、こちらを向くことはない。
「…しまむー!!」
「…」
思わず未央は、卯月の肩を掴む。
しかし、今の自分の妙な身体能力を思い出し即座に手を離した。
「…」
だが、それでも卯月は一切反応しない。
ただ、血塗れの少年を、撫で続けているだけだ。
「…ちょっと…どうしたの…?ねえ…」
「…」
何度も、何度も問いかけるが、返ってくることはない。
埒が明かないと、未央は少年の生死を確認しようと脈を測る。
このような状態を目にするのは初めてで、内心は恐怖と混乱でいっぱいだったが。
「…しまむー…」
親友がこのような状態になっている今、自分が何とかしなくてはならないと必死になっていた。
「…しまむー…この子…もう…」
少年の頸動脈に指を置いたが、脈打つ様子は無い。
医者ではない自分が判断して良いのならば、間違いなくこの少年は息を引き取っている。
「…」
腹の一部は無く、そこからとめどなく血が流れている。
死因は恐らくそれらだろう。
214Res/201.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。