4: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:02:26.72 ID:XfSadNeEO
少年は、走っていた。
ただひたすらに、走っていた。
何処に向かっているか、場所は分からないが方向ならば分かる。
少女の悲鳴が聞こえたのは、この先。
今、少年は必死にその声の主の元へと向かっていた。
「…この森は奥に行けば行くほどヤバいってのに…何たって女が…」
嫌な話だ。
自分は便利屋ではない。
しかし、皆いつも自分に面倒事を任せる。
自分は利用されやすい性格なのだろうか。
ならば直した方が良いのだろうか。
「…ってか急がないと…!声が弱々しくなってきやがった…!」
…そのような台詞を吐いている時点で、自分のこの性格は一生直らないのだろう、と彼はほんの少しだけ苦笑することで開き直り、弓を構え再び走り出した。
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