47: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 23:09:54.45 ID:+F7bQ51XO
「…あれ?」
「はい?」
「来た道って、ここで合ってるんだよね?」
「はい…多分…」
「…何も無いよ?」
「え…?」
「…あ、いや、何も無いわけじゃないけど、そりゃ…」
来た道を戻るのに、さほど時間はかからなかった。
不思議な事に、今の自分の体力はかなり底上げされているらしく、全く疲れない。
脚も、腕も、一切疲れていない。
山を上り下りしたというのに、だ。
「…うん。えーと…血ー…と、臭い…は、ある…いっぱい…うん」
しかし、目的地まで戻っても何も無い。
カズマの死体も、服も。
恐らく居たのだろう、証拠を残して。
「…うっ…ご、ごめん…」
「い、いえ…大丈夫ですか?」
「…ん…」
このおびただしい量の血がカズマのものだというのなら、そこにいたということだが。
「!?」
その時だった。
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