78: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:49:06.46 ID:JiQ2i3Q8O
「…痛っだぁ…」
「痛い…」
「あたた…」
79: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:49:59.04 ID:JiQ2i3Q8O
「未央。がっつき過ぎ。喉詰まるよ」
「ん。んん…ん」
二人から出された食事に必死にかぶりつく。
80: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:50:48.01 ID:JiQ2i3Q8O
その反応から、二人は何か隠し事をしていると察した。
だが、それは二の次でも構わない。
「…しまむーは、どこ?」
81: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:51:39.94 ID:JiQ2i3Q8O
「未央!抑えて!!」
「アマネさんだって危なかったんだからね!」
「離して!!離してよ!!!」
82: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:52:35.19 ID:JiQ2i3Q8O
…。
「…」
目を開ける。
83: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:53:16.16 ID:JiQ2i3Q8O
「あ、あはは…ごめん…」
「…いや…」
かなり冷たい空気が流れる。
84: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:54:02.60 ID:JiQ2i3Q8O
「あらあら…そうかいそうかい。迷い込んじまったかい…」
一軒屋のドアを一応叩いた。
叩いたのは、呼び鈴が見当たらなかった為だ。
85: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:55:00.13 ID:JiQ2i3Q8O
「…この星はね、言わばもう一つの地球。またの名を怪魔界。そう呼ばれてるんだ」
この老人は、何を言っているのか。
もしかしたら、まともな人間ではないのか。
86: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:55:49.63 ID:JiQ2i3Q8O
「昔はこの辺にも人が大勢いたんだけどねぇ…皆、食われちまったんだ」
「…どなたに…?」
「魔物さ」
87: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:56:52.05 ID:JiQ2i3Q8O
「えーと、凛。状況を整理するよ?先ず…ここは日本…ですらない」
「…みたい」
「…っていうか、地球ですら、ない…?」
88: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/13(火) 23:57:51.46 ID:JiQ2i3Q8O
あれから、アマネの話を改めて一から聞いた。
仮に、アマネの話が嘘でないとしたならば。
今、自分達が元の世界に帰る手段など、何処を探しても見当たらない、ということだ。
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