90: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:00:27.85 ID:8Z8oeJK8O
「アマネさーん。持ってきたよー」
「あいやアンタ…見た目によらず力持ちだねぇ…」
「んー…この丸太中身スカスカなんじゃないの?持ってる感覚無いよ」
91: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:01:08.72 ID:8Z8oeJK8O
「…んん…参ったねぇ。アンタら、大の男20人分は働けるんじゃないかい?」
「いやー…訳わかんない…」
火を起こし、食事の準備をしているアマネを見ながらまじまじと思う。
92: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:02:12.20 ID:8Z8oeJK8O
今まさに、その救世主が自分達なのではないかと考えた時、アマネに念を押された。
顔に出ていたのか、それともこれもまた年の功というやつなのか。
「ちょっとばかし強くなったからって、世界を動かせるだなんて思わない事だよ。慢心はいつだって人を殺せるんだ」
93: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:03:08.14 ID:8Z8oeJK8O
「…」
「…」
流石に寝具は三人分も無かったようで、一人分の布団を二人で分けることにした。
94: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:04:05.09 ID:8Z8oeJK8O
「…卯月ちゃん!?」
「み、未央…?」
それは、共通の知り合いの、あまりにも凄惨な光景。
95: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:04:56.19 ID:8Z8oeJK8O
…。
「…」
96: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:06:55.27 ID:8Z8oeJK8O
ひたすら、走る。
何処に向かっているのか、自分にも不明だが。
しかし、このカードが自分達に、卯月や未央の今を見せたということは。
97: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:08:17.63 ID:8Z8oeJK8O
「二人とも!!大丈夫!!?」
「卯月!!未央!!」
それぞれが声を掛けるが、返事は無い。
98: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:09:23.04 ID:8Z8oeJK8O
美嘉は反応が遅れた凛の腕を掴み、上空へと跳ぶ。
無意識にも近いその行動は、見事と言わざるを得なかった。
次の瞬間、卯月が右腕に持っていた自分の身長程はあるだろう鎌を思い切り振り回したのだ。
99: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:11:12.37 ID:8Z8oeJK8O
先にしかけたのは、凛。
普段よりも数倍上となった身体能力を駆使して、跳ぶ。
それに自然な動作で反応する卯月は、剣を構え、振るう。
100: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/14(水) 00:12:04.53 ID:8Z8oeJK8O
「…ああ、遅かったみたいだねぇ…やっぱり」
「!…アマネさん…」
どこから見ていたのか、アマネがひっそりと現れる。
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