過去ログ - 真・恋姫無双【凡将伝Re】２ -SS速報VIP

過去ログ - 真・恋姫無双【凡将伝Re】２

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888:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga]
2018/01/30(火) 23:17:30.99 ID:0PKznNva0

襄平を発って幾星霜。いや、そんなに経ってないけどね。
襄平ではそれでも色々あった。
白蓮とデートしたり、劉備の配下の関羽がウェイトレスしてるのを見物してやっぱりおにゃのこでびっくらいこいたり。
……あまりにセクハラを躱すのが芸術的な身のこなしで、チップもあげたなあ。なんか怒られたけど。
あ、ちなみに張飛もおにゃのこでした。
関わらんかったけどね。どうせ忠誠100だろうし、劉備とかと面識あってもいいことないし。

それはそれとして。

さて、南皮か……。なにもかも懐かしい……。
ってアレなんだ。
何で堀が三重になってんの？各所に櫓が建造されつつあるの？
いったいなにがはじまるんです？

「くふ、南皮ですか、何もかも懐かしいですね～」
「どええ？」
「おや、どしました？
　こう見えて風は南皮で母流龍九商会のお世話になりましたからね～。
　結構、思う所はあるのですよ～」

ああ、そういうことね。そういうことなんだよね？

「しかしなんだ、あの外壁というか、鉄壁と言うか。やりすぎだろ……」
「くふふ、二郎さんのそのお言葉だけで満足される方は多いでしょうね～」

なんだよ、それ。

「それに、お迎えが来たようですよ？」

ぬう。
見ると、雷薄、星、流琉以下紀家軍のめぼしい士官が騎乗してこっちに向かっている。
ああ、懐かしい顔がいくつも。
かつて同じ釜の飯を食い、走り、笑い合った面子が今や紀家軍の中枢である。

「若殿！おかえりなさいやせ！」
「じろうさま！おかえりなさい！」
「ふ、主よ、久しいな」

三者三様に俺を迎えてくれる。

「うん、ただいま。ただいま戻った。
　皆の忠勤、ご苦労、だ！」

にひ、と笑って皆と再開を喜び合う。

「にしても、皆、おめかししてるね」

紀家軍の正装はイメージカラーの白を基調としており、皆それに袖を通している。
雷薄は流石に威厳があり、流琉は微笑ましくもあり。星は……いつも白い衣装着てたからあんまり違和感ないね。

まあ、俺も一張羅なわけだが。

馬鹿トークも南皮の城門をくぐるまでだ。

俺には耳慣れたそれ。きっとこっちでは聞きなれないであろう楽曲が響き渡る。

うし、いくか。

◆◆◆

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