過去ログ - P「輿水幸子は無数に存在する」
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78: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/09(金) 21:51:27.55 ID:9ecZiZ/N0
 呼吸をすると胸が苦しくなった。
 恋する乙女でもあるまいに。実際はそんな可愛らしいものではない。
 苦しみは全くおさまらず、段々と息が切れてくる。
 ぜえぜえ、と出る音をどうにか抑え、電車に乗ると頭痛を覚え始めた。

 幸子に囲まれた部屋へと戻り、ベッドへ横になる。
 天井に張り付けられた幸子の顔が視界に入り、俺は目を瞑る。

 俺は、幸子のために人生を費やすと誓った。

 けれど、プロデューサーでない俺は、どうやって幸子にこの身を捧げれば良いのだ。

 瞳を開けると、再び幸子の顔が映る。

 この部屋の主は、何を思って、部屋を幸子で彩ったのだろう。
 幸子への愛が為せる技か。
 しかし、愛の方向が歪んでいるのではないか。病的とさえいえる。


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