88: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/09(金) 22:24:33.39 ID:9ecZiZ/N0
「え、な、なんで……?」
幸子は笑顔から一転、涙で瞳を潤ませる。
「なあ、幸子」
目の前にいる、こいつは、紛れもなく輿水幸子だ。
けれど、輿水幸子は無数に存在する。
無数に存在するからといって、全てが俺の担当アイドルなわけではない。
俺の幸子はただ一人だ。
俺の、元いた世界の、輿水幸子。
俺が、俺だけがプロデュースをしていた、あの輿水幸子。
あの幸子に、会いたい。
「長い言い訳を、聞いてくれるか」
言葉は自然と口から漏れ出た。
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