過去ログ -  シンデレラの仕立て屋 〜 フィオリ・ディ・ジラソーレ 〜 【クロスSS】
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15: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/09(金) 09:19:26.42 ID:56gOTQWi0


ユーリア「じゃあ、なぜそんな見事な仕立てのスーツをリーンさんのお父さんは一目見るなり……」


織部「ロンドンとナポリじゃ緯度も温度も違うだろ??ロンドン仕立ては生地の密度が濃く丈夫なのが特徴。
   そんなスーツを着て来られたんじゃあ、暑っ苦しくてしょうがないだろ」

ユーリア「!!??」

織部「ましてや大事な娘を賛成できないアイドルなんて仕事に引き込んだ男だ、好感情なんて有る訳がない、
   一目見るなり追い出したくもなるってもんさ」

アンナ「成程、それで……」

織部「まして色が黒ってのも良くない。旦那の強面にはピタリと合ってるのかもしれないが、娘を預けるには
   威圧感が強すぎる。少し明るい色のスーツにするべきだったな」


タケウチーノ「成程…こうして聞いてみれば理解できることだらけです…、最善を尽くしたつもりだったのですが、
       こんなにも穴だらけだったとは…、お恥ずかしい限りです…」


リーン「そんな…プロデューサー……」


タケウチーノ「しかし困りました…。実は最初に作ってもらったスーツがこう言った感じだったので、
       ローテーションを含めて同じ様なスーツしか持ってないんです…。一体どうすれば……」

織部「あー……、仕事人間にはありがちな話だな。
   俺の故郷の日本でもサラリーマンでよく聞く話だよ。スーツは一色しか、ってな」


ユーリア「それでしたら、我が社の既製品の……」


織部「さぁ、そいつはどうだろうなぁ」

ユーリア「何よ…文句あるっての??」

織部「其処の旦那は既製服で一回やらかしちまってるだろ?? 再度、ノコノコと既製品の吊るしでござい、みたいな
   新調ぶら下げて行っても、ご機嫌が直るとは思えねぇけどな……」

ユーリア「むむむ…」

織部「それに口下手、無愛想ってのは一朝一夕には治らない、ここは一つ飛び道具が居るんじゃないか??」

タケウチーノ「飛び道具…??」


織部「どうだい、特急料金五万ユーロ、出してみる覚悟はあるかい??」






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