過去ログ - 探偵「本当は怖い化物語」
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10:名無しNIPPER[saga]
2016/12/12(月) 20:43:43.55 ID:Liblg4nho
探偵「僕はそうは思わないんだよね」

探偵「何故かって言うと、さっきも言った通り、阿良々木暦は『何か』を誤魔化す為に嘘をついている訳だからさ」

探偵「つまり、この中には誤魔化しておきたい真実ってのが必ずあって……」

探偵「それを『怪異』という話で上書きしている」

探偵「じゃあ、その誤魔化しておきたい真実ってのは何かと言ったら……」

探偵「当然、それは『怪異』に関する事になる。つまり、今回の場合は『大怪我』に関する事って訳だ」

探偵「わかりやすく言うと、阿良々木暦としては本当はこの大怪我を『なかった事』にしておきたかったんだと思うよ」

探偵「だけど、彼はこの時、『僕は大怪我なんかしていない』っていう嘘をつけなかったんだよ、恐らく何らかの事情があってね」

探偵「だから、それを誤魔化す為に、『怪我をしてもすぐに再生する』なんて無茶な嘘をつく羽目になったんだ」

探偵「だから、【この時、阿良々木暦が大怪我を負った】ってのは、僕は事実だと考える」

探偵「そして、【その翌日にはピンピンして動き回っていた】ってのも事実じゃなきゃおかしいんだ」

探偵「そうでなければ、『怪我がすぐに再生する』なんて嘘をつく必要がない。そうだろ?」

助手「それはそうですけど……」

探偵「だから、阿良々木暦はこの現実には起こり得ない話を、仕方なく『怪異』という事にして誤魔化した……」

助手「…………」

探偵「つまり、この相反する二つの矛盾した事実は確かに存在した事になる」

探偵「つまり、そこには何らかの仕掛けーー言い換えれば『トリック』があるはずなんだ」

探偵「まず、それを解いていこうか」

助手「はい」


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