過去ログ - フレデリカ「怪談ごっこ、その1」
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15: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/12/13(火) 16:20:12.54 ID:Y7jwP/KDO



翌日も、少しの時間だけ記憶が飛びました。
おそらく、14日から跳んできた私がその時杏さんに日時を聞いていたのでしょう。
けれどもう、おそらく私の意識が飛ぶ事はありません。


しかし、どうしても試してみたい事があり。
その翌日、意識が飛んでいた時間帯に私は本を開きました。
数字は12-17。
それを、1ページほど前へを戻しました。


目の前には、江ノ島の撮影を終えた杏さんとフレデリカさんがいます。
ここで、私は別の行動を取れるのでしょうか…


…立ち上がれません。
まるで身体と心が離れてしまっているかの様に、私の身体は全く動いてくれませんでした。
杏さんに起こして貰おうと口を開くも、言葉が出てきません。


「すみません…!今日は何月の何日ですか?」


「え?今日?12月の16日だよ。花金だよ花金」


突然、私の口が動いたかと思えば日時を尋ねました。
これで確定です。
一度現実になった事は、この本ですら変えられません。


そして、この後私は。
元いた日に帰ろうとする。
半分半分の賭けです、下手したらここから14〜16日をループしてしまうかもしれません。


けれど17日から私は来ている、つまり現実に17日が無くてはおかしくなります。
14日へ戻ろうとする、と言う現実と。
元いた日へ戻ろうとする、と言う現実。
どちらが再現されるでしょう…


本を手に取った私はきちんと、元いた日に戻る為に17日を開いてくれました。
多少ではありますが、過去や未来を変える事は出来るみたいですね。
おそらく、14日から来ていた私も元に戻れたでしょう。
現に、あの日私は帰れたのですから。
そしてあの時私に意識があった事は分かっているので、つまり未来から過去へと戻っても意識は無くならないみたいです。


…取り敢えず。
本当にもう二度と、この本は開きません。





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