過去ログ - 穂乃果「これからも友達で」【ラブライブss】
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14:名無しで叶える物語(たけのこ饅頭)[saga]
2016/12/14(水) 21:41:13.24 ID:vRldcILQ0


何も無い空間だった。
真っ暗で、何も聞こえない。
動くこともできないし、喋ることも出来ない。
地面がなく、永遠に体が空に落ちていく。
記憶だけがぼんやりと浮かび、恋をした相手がいることを思い出す。
名前も顔もわからない。
ただ漠然とした好きだという感情だけが浮かび、何も無いこの空間に対する恐怖が和らいだ。
もう、自分が誰なのかも分からなくなってしまった。
どうやってここに来たのか、何故自分がこんなところにいるのかがわからない。
考えても考えても、何もわからない。
すると突然、耳を突き抜けるような高い音が鳴り響いた。
同時に、何も見えないはずのこの空間に、1本の長くて細い糸が垂れてきたのが見えた。
その糸からは何処か懐かしい香りがして、止まっていた心臓が動き始める感覚を覚えた。
でも、それだけだった。
自分の体が、だんだんと見えなくなっていく。
それが何故か恐ろしく、体が勝手に懐かしい香りのする糸にしがみついた。
すると今度は、脳天から釘を刺されたかのような痛みに襲われ、そこでまた意識は途絶えた。


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