過去ログ - 女「人様のお墓に立ちションですか」
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172:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 20:49:16.02 ID:Pk3mqu+F0
男「気になってたんだけどさ。もしかしてあのお墓って」

女「はい。私のお墓です」

男「勘違いとかじゃない?」

女「フルネームも一緒ですし、確かに死ぬ前はこの街にいましたから」

男「どうやって死んだか覚えてる?」

女「あっ、死ぬなって思って、本気を出せば死ななくて済んだんでしょうけど、やる気が起きなくてそのまま死んじゃいました」

男「なんだそりゃ。やる気出せよ」

女「夏休みの宿題をちゃんとやらないあなたに言われたくないです」

男「もともと死にたかった人間に、死ぬ機会が訪れたって話だろ。電車に飛び降りて死ぬ人も、その日たまたま1番前に立ってたから飛び降りたわけで、二番目に立ってたら死ななかったんじゃないかなって思うよ」

女「私だって、自分に自殺願望があったとは思いませんでした。ただ、とても疲れていたんです」

女「こうやって地縛霊になってるからには、この世に強い執着があったのでしょう」

女「あの時ああしておけばよかったという後悔は一生抱えるほど強いエネルギーを持っているのに、それらを実行することはさらに強いエネルギーが必要なんですね」

男「俺の先日の告白もそうだったな。うちの親父も学歴コンプレックスなんだけど、学生時代はあまり勉強しなかったらしい。母さんも、痩せたいと言ってる割にはよくお菓子を食べてるよ」

女「程度の差こそあれ、みんな同じ気はしますね。幸せになる方法はわかっているのに、その方法を実行できないところ」


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