過去ログ - 女「人様のお墓に立ちションですか」
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179:名無しNIPPER[saga]
2017/01/02(月) 00:44:48.17 ID:js092Jse0
女「男さん。人が恨むのって、どういう相手に対してだと思いますか?」

男「嫌なことをしてきた人?」

女「やさしくしてくれた人です」

女「今まで与えてくれていた人が、与えてくれなくなった時に、どうして与えてくれないんだと恨んでしまうんです」

女「ここで男さんの質問に戻りましょう。私の墓にお花を供えてくれる人は誰なのか。そして、あなたが寝袋にくるまって待ってくれていた三日間、私は何をしていたのか」

女「お花をくれたのは私の同居人ではありません」

女「私は事実の意味を受け容れきれずに、お花を捨てていました。私なんかが受け取ってはいけないという気持ち、今更やさしくしてくれることに対する恨みの気持ち、また花を買って供えてきてくれるのでないかという歪んだ期待の気持ち」

女「夜中の3日感を費やして、その人の家をなんとか見つけることができました。もともと、昔近所まで行ったこともあったので」

女「けれど、怖いですね。おかしな言い方になりますが、それこそ死ぬほど怖いです」

女「いつでもできたんですよ。でも、ずっとやってこなかったんです。謝ることも、真実を尋ねにいくことも」

女「夜中にお墓に放尿してまで現実から目を背けていた人が、現実と向き合うのを見て、私の中の何かが観念してしまったんでしょう」

男「それじゃあ」

女「はい。私の墓にお花を供えてくれた先生に、謝りたいです。そして、何を考えていたのか、聞きたいんです」

女「男さん。来てくれるだけでいいんです。私と、一緒に先生の家まできてくれませんか?」

男「断る理由なんかない。幽霊部員のかよわい女の子を、ちゃんとエスコートしてあげないとな」

女「男さん……!」

男「よっしゃ。次は、あんたの日記を修正する番だな!」


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