過去ログ - 小日向美穂「夢色、キラキラ、ダイヤモンドダスト」
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9: ◆WJfkFowgA.[sage]
2016/12/16(金) 00:16:37.21 ID:g4iXPbsKo

 部屋に戻って紗枝ちゃんからのプレゼントを開ける。綺麗な和紙で包装されていたものだから開けるのを少しためらったけど、
折角私のために選んでくれたプレゼントなんだから喜んで受け取らないとダメだよね。

「凄い……!」

 中には高級感のある京扇子が入っていた。紗枝ちゃんらしいプレゼントだけど、私には勿体無いくらいに思えるぐらいで。

「そっと、そっと……」

 勢いよく開こうものなら壊れてしまいそうな扇子を優しく開くと、降り落ちる雪が描かれていた。
触れては崩れてしまいそうな繊細な雪の結晶はとても美しくて、今いる部屋も京都のお屋敷のように思えてしまう。

「こんちきちん♪こんちきちん♪」

 扇子を持ったまま花簪を歌い舞ってみる。紗枝ちゃんの京都凱旋ステージで一緒に踊ってから時間は経っているけど、覚えた振り付けは体がキチンと覚えている。
いつかアイドルを引退する日が来て新しい道を進む時を迎えたとしても、きっとこの経験を忘れることはないはずだ。

「っと。そろそろ行かなきゃだね」

 ライブ自体は夜からだけど、リハーサルやライブ前に行われる握手会などやることは沢山ある。寒空の下のライブになるから、しっかり防寒準備をしてカイロも持っていかないと。
着替えと荷物の用意を済ました私は枕元の彼に行ってきます、と行って寮を出るのだった。



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