9: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:01:05.78 ID:oKvYaFDpo
ソロのお仕事。私に与えられた試練でした。
少し考えてみれば当たり前のことだったのです。卯月ちゃんはもともとソロデビューのアイドル。ユニットの活動だけで終始することはありません。そしてそれは、響子ちゃんにも、私にも。
ユニットはユニット、その次は……
今まで三人でいることが当たり前で、楽しく自分らしくやっていた気がします。だからソロのお仕事を言われたとき、不安で仕方ありませんでした。
そのお仕事とはテレビ番組のインタビュー、とにかくやるしかありません。大丈夫、大丈夫、と自分に言い聞かせてインタビュースタジオへ。でも。
「う……ううっ……」
控室で。私は泣いていました。
思っていたことも、感じていたことも。緊張の前に全部吹き飛んで、私はただしどろもどろに受け答えするだけで。
何も出せない、何も伝えられない……ただそのことがひどく悲しかったのです。
「プロデューサーさん……プロデューサーさん!」
控室に帰ってきたプロデューサーさんに、私は思わず抱きついてしまいました。そして、声に出して泣きました。
「ダメでした……私、全然ダメでした!」
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