過去ログ - 男「叙述トリック」
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137:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:15:26.22 ID:+JFJbmCO0




男「そう。男友が亡くなった事件を5話とするならば,犯人はあなたなんだ。女さん」
以下略



138:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:16:48.30 ID:+JFJbmCO0
女「いやいやこれはないでしょう」

男「そうかな」

女「男君の推理の出来が良いなら,あなたは推理作家になるべきよ,とかいうべきなんだろうけど…あまりにもお粗末すぎる」
以下略



139:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:18:01.69 ID:+JFJbmCO0
男「…プロバビリティの殺人って知ってる?」

女「ぷろば…?何それ」

男「殺したい相手を直接殺すのではなく,なんらかの仕掛けで死ぬ可能性を高める殺人方法のこと」
以下略



140:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:19:01.27 ID:+JFJbmCO0
女「私たちが男友の心臓が悪かったことを知ったのは,男友が亡くなってからでしょ」

男「それについては,この短編集の中を読んだら分かるんだ」

女「?」
以下略



141:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:19:44.44 ID:+JFJbmCO0
男「ということで,男友の書いた短編の最初の1文をとってきたよ」

男(ペース落とすなー!ファイオーファイオーなど陸上部の掛け声を聞いていると,引退した身としては懐かしいような,苦いような不思議な気持ちになる)

男友「すごいことになっちまたな」
以下略



142:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:20:58.81 ID:+JFJbmCO0
男「男友はペースメーカーを入れていたんだ。これは男友のお母さんに確認済み」

男「それで女さんはペースメーカーを入れている人にとって負担のかかることを繰り返させた」

男「例えば,本屋や図書館に行かせて盗難防止ゲートをくぐらせたり,ピクニックと称して,強い電波を発する場所に近づけたり,電動の麻雀卓に座らせたり,磁気がでるネックレスをプレゼントしたり…」
以下略



143:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:21:37.38 ID:+JFJbmCO0
次の女さんの行動はおそらく…

女「私が知らなかったのよ!男友がペースメーカーを入れているなんて…!私の行動が男友に負担をかけてたなんて…ごめん…ごめんなさい」

そう,こうくるだろうと思っていた。
以下略



144:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:22:33.44 ID:+JFJbmCO0
だからこそ僕は切り札をだす。僕が偽造した手紙だ。

男「これは男友が僕に宛てた手紙。この手紙に決定的なことが書いてあったんだ。それは…」

女「…ふふっ」
以下略



145:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:23:07.34 ID:+JFJbmCO0
女「あははははははははははははははは!」

男「何がおかしいの?」

女「なんで私が遅刻してきたか分かる?」
以下略



146:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:24:05.40 ID:+JFJbmCO0
女「あなたの妹に頼んで,あなたの部屋に入れてもらったのよ。そしたら机の引き出しからこんなものが出てきた」

女さんが出したそれは,間違いなく男友が書いた手紙だった。

持ち歩くのは危険と思って,家に置いてきたのが裏目に出た!
以下略



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