過去ログ - 男「叙述トリック」
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161:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:35:32.18 ID:+JFJbmCO0
女さんは戻ってきたとたん,僕の胸倉をつかんだ。

中国人店員に羽交い絞めされ,さらに女さんに胸倉をつかまれるなんて

ボコボコにされるのもいいとこだ。こういうシーンってもっとカッコつくものだと思っていたよ。
以下略



162:名無しNIPPER[sage]
2016/12/25(日) 23:35:54.87 ID:p5j0mwrpo
血が繋がったじゃなくて繋がってない?


163:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:36:55.18 ID:+JFJbmCO0
ひとまず,息をつく。

男「どうしてと言われても…。女さんの親御さんってどこかの社長だよね。男友が隠し子であり,男友が存在することが経営上,邪魔であった。と考えればなにもかも説明がつくと思っただけ」

男「会社のトップに隠し子がいたなんてイメージダウンどころじゃないからね」
以下略



164:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:38:43.31 ID:+JFJbmCO0
男「今回に限っては証拠は必要ない」

女「どういうこと?」

男「僕の狙いは女さんを刑事裁判にかけることではなく,会社のイメージを下げることにあるからだよ」
以下略



165:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:39:22.14 ID:+JFJbmCO0
全身の力を抜いた僕に例の店員が声を掛けてくる

中国人店員「イマノヤリトリハ,ニホンゴデナントイウノデスカ?」

なんていうんだろう。あえていうとするならば…
以下略



166:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:39:52.97 ID:+JFJbmCO0
後日,会社のトップに隠し子がいたという噂が世間を少しにぎわせた。

経営は悪化しただろうが倒産したというわけではなく,その会社は経営を続けている。

会社名を変えたりして,うまくやっているみたいだ。


167:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:40:37.61 ID:+JFJbmCO0
すべてを終えた僕は自室のベッドに寝転がった。

天井を見つめ,少し考えを浮かべる。

ここまできても解けきれてない謎がいくつかある。
以下略



168:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:41:12.42 ID:+JFJbmCO0
まず1つ。男友は命を狙われているのに気づきつつも,なぜ女さんと一緒に居続けたのか。

これは予想がつく。

女さんといっしょにいたかったからだ。
以下略



169:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:42:51.71 ID:+JFJbmCO0
もう1つ。どうして僕にあんな回りくどい方法で女さんの罪をあばかせたのか。

これは男友自身も最後までどうすべきか迷っていたんじゃないかな。

でも女さんの罪をあばくことで,女さんは男友の気持ちを知れた。
以下略



170:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:43:23.85 ID:+JFJbmCO0
さて,自分のやりたいことをやりきって死んだ友だけど

ちょっとは僕の気持ちも考えてほしいものだ。

そこで僕は男友宛ての手紙を書くことにした。
以下略



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